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患者の服用薬剤わからず自身の処方に不安あった 医師の6割が経験 メドピア調査

公開日時 2015/06/05 03:51

医師限定コミュニティサイト「MedPeer」(https://medpeer.jp/)を運営するメドピアはこのほど、他科での処方内容がわからないため自身の処方に不安を感じたことがある医師が6割強にのぼるとの調査結果をまとめた。多くのケースで患者自身が服用している薬剤名をよくわかっていないことが原因だが、なかには認知機能の低下している患者でヒヤリとした経験があるとの内容もみられた。

調査はMedPeerに会員登録している医師を対象に実施した。調査日は5月18日。有効回答数は163人。

「複数診療科による個別処方や多剤投与などが指摘されるなか、薬を処方する上で不安を感じたことがあるか」と聞いたところ、医師の62%が「ある」と回答した。具体的なケースや理由を自由記載で求めたところ、「リスクの高い薬(抗凝固薬、抗不整脈薬等)を他院で処方されているが、本人が名前を覚えていない」(30代、一般内科)、「患者が薬手帳などを持っていなくて、他院で出ている内服などが不明だが、今日薬をどうしても出してほしいという場合」(40代、整形外科)――との内容が多くみられた。

「認知機能が低下している患者の場合、薬のことを正確に理解せずに処方だけを受けている場合」(40代、代謝・内分泌科)との内容もあった。今後増加が見込まれる認知症患者やその予備群での薬剤管理に関する問題提起といえそうだ。

また、厚労省など政府内で残薬問題が指摘されていることもあり、「大量の『残薬』が生まれる一番の要因は何か」として自由コメントを求めたところ、患者の飲み忘れや患者の理解不足・医師の説明不足を指摘する意見が散見されたものの、「他科、他院の処方が不明。院外薬局があまり機能していない」(40代、呼吸器外科)、「処方薬の管理が一元化されていないから」(40代、小児科)、「患者の服薬管理の限界」(50代、整形外科)など医療システムそのものに課題があるとの意見も複数見られた。
 

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