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国際医療研究センター 重症喘息の新規治療法・気管支サーモプラスティ実施 気管支に高周波通電

公開日時 2015/08/28 03:50

国立国際医療研究センターはこのほど、重症喘息患者の新規治療法として4月に保険適用された気管支サーモプラスティ(BT)を、日本で初めて実施したと発表した。内視鏡で治療用の機器を挿入し、気管支壁に高周波通電し温めることで、症状を引き起こす肥大した気道平滑筋を減少させ、症状や発作を軽減させるというもの。海外では実施されているが、日本では承認されていなかったため、厚労省の検討会が早期導入を促していた。発表によると、2人の重症喘息患者に実施し「短期的な有効性と安全性が確認された」とし、今後も実施していくとしている。

 
発表によると、実施した2人の患者には、術後合併症として、治療局所の喘鳴、浸潤影などが生じたが1週間以内には改善し、自覚症状や呼吸機能の改善が認められた。8月11日現在で7人の重症喘息患者に実施している。
 
同センターは、「保険適用となっていても多くの喘息患者にはまだ知られていない治療法であり、難治性喘息患者の治療法の選択肢の1つとして、新規非薬物療法である気管支サーモプラスティを提供したい」としている。長期的な有効性、安全性の検証は必要だとしている。

2例の実施報告は日本呼吸器内視鏡学会誌「気管支学」(第37巻4号 8月11日発行)に掲載された。
 
厚労省の資料によると、複数の薬剤による治療管理によっても発作が抑制できない重症患者は全患者の5~10%、2万5000人~5万人程度と推定される。BTについては、厚労省の「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」で早期導入が求められ、ボストン・サイエンティフィックジャパンが治療に用いる「Alair 気管支サーモプラスティシステム」を2013年12月に承認申請、14年9月に承認を取得。15年4月には保険適用となった。18歳以上の高用量の吸入ステロイド薬及び長時間作用性β2刺激薬の使用で喘息症状が不十分または不良の患者が対象。推定適用患者数は年680人という(中医協資料)。

 

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