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独BI 創業家曽孫が新会長に就任へ

公開日時 2015/11/17 03:50

独ベーリンガーインゲルハイム(BI)社は11月6日、Andreas Barner会長が2016年6月30日付で退任し、後任にHubertus von Baumbach取締役会メンバーが2016年7月1日付で就任すると発表した。Baumbach氏は、同社創業者Albert Boehringer氏の曽孫にあたる。1991年に創業家の一員が退任して以来、25年ぶりに創業家一族がかじ取りを行うことになる。同社は、国際的大企業としては非上場企業として有名である。Barner氏は、株主委員会議長として同社に残る。


Baumbach氏は、2009年から取締役を努め、現在、最高財務責任者(CFO)である。同氏は、米MIT(マサチューセッツ工科大学)のMBA(経営学修士)の学位を持ち、米国ロシュおよびカナダBIでの勤務経験などを持っている。


BI株主委員会のChristian Boehringer議長は、「株主一族、諮問委員会、取締役会メンバーならびに従業員を含むBIの全員は、バーナー氏の実績に謝辞を申し上げたい。同氏のリーダーシップは、BIの企業価値と企業文化に我々の心に残る感銘を与えた。さらに、我々は、BIが今後も同氏の経験から学び続け、株主委員会のメンバーとしてアドバイスが受けられることを歓迎している」と話した。


また同議長は、Baumbach氏について「BIとその各部門に精通し、取締役会メンバーとして、将来の課題解決に対して十分な準備を進めてきた。取締役会のメンバーと一緒に、BIの長期的な独立性を維持するためにBIの変化に適切に対応していくだろう」と同氏が同社の独自路線踏襲をして行くことを見通した。


BIは、COPD治療薬スピリーバ(チオトロピウム)、高血圧症治療薬ミカルディス(テルミサルタン)、抗凝固薬プラザキサ(ダビガトラン)などブロックバスターを生み出したが、これら製品の特許切れや競争激化などを見据え、Barner会長のかじ取りの下で、新規薬効領域進出を試み、糖尿病領域、抗がん剤領域などで新製品を相次いで上市に成功させてきた。 


BI社は、11月11日、今後5年間で110億ユーロのR&D投資を行う積極策を打ち出し、さらなる成長を狙うことを発表したが、今回の発表は、Barner氏の会長職としての「総括」あるいは同氏の「レガシー(遺産)」を継承するための最後の「御奉公」と見る向きもある。
 


 

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