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協和発酵キリン・16年第2四半期決算 国内医薬は1%増収 薬価7%引下げのネスプも増収確保

公開日時 2016/08/02 03:50

協和発酵キリンは7月29日、2016年12月期第2四半期(1~6月)決算を発表し、日本の医薬事業は売上1014億円、前年同期比1%増だった。4月に実施された薬価引き下げで約5%のマイナス影響があったものの、持続型G-CSF製剤ジーラスタなどの新製品群や、持続型赤血球造血刺激因子製剤ネスプなどの主力品が堅調に推移して、薬価改定などの減収要因を吸収した。同社は通期予想をこの日までに修正しており、日本の医薬事業の通期修正予想は売上2027億円と設定した。期初予想に比べ48億円の引き上げとなる。

売上が大きく伸びているジーラスタは、第2四半期は売上74億円(前年同期比95%増)だった。通期修正予想は159億円で、期初予想から9億円増となる。抗パーキンソン病薬ノウリアストなども順調に伸ばした。

最も売上が大きい主力品のネスプは、第2四半期は売上274億円(1%増)だった。4月の薬価改定では汎用規格で7.6%の薬価引き下げを受けたが、14年12月に取得した骨髄異形成症候群に伴う貧血の追加適応などで薬価改定影響を吸収した。同剤の通期修正予想は565億円、期初予想から19億円引き上げた。

第2四半期の海外を含む医薬事業は売上1322億円(2%減)、営業利益116億円(37%減)の減収・営業減益だった。日本は増収だったものの、海外でのアレルギー疾患に用いるオロパタジンの契約終了に伴う技術料収入の減少や円高による売上の目減りが響いた。利益面は売上総利益の減少、国内の後期開発品の進捗などに伴う研究開発費が前年同期比から31億円増となったことが主な減益理由となる。通期修正予想は売上2640億円、営業利益275億円と設定した。

【連結実績(前年同期比) 16年通期予想】
売上高 1740億5600万円(2.7%減) 3440億円(5.6%減)
営業利益 153億3400万円(31.8%減) 320億円(26.9%減)
経常利益 136億8100万円(31.9%減) 260億円(33.7%減)
親会社帰属純利益 107億6300万円(13.0%増) 180億円(39.5%減)

【主要製品売上(前年同期実績) 16年予想、億円】
ネスプ 274(270)565
エスポー 8(9)15
レグパラ 94(85)197
ロカルトロール 21(24)40
オングリザ 29(20)66
コニール 40(50)75
ジーラスタ 74(38)159
グラン 20(28)36
フェントス 29(28)61
ポテリジオ 9(10)19
ロミプレート 16(13)33
アレロック 108(124)178
パタノール 90(88)128
アサコール 24(29)45
ドボベット 29(21)55
ノウリアスト 33(22)70
デパケン 37(42)73
ナウゼリン 14(17)28
技術料収入 7(37)64

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