沢井 中計を上方修正 17年度売上高に100億円上乗せ 政府のGE使用目標引き上げ受け
公開日時 2016/08/09 03:52
沢井製薬は8月8日、2017年度を最終年度とする中期経営計画の売上高、各利益を上方修正したと発表した。政府が2015年6月に後発医薬品(GE)について、2017年央に70%以上とするとともに、2018年度から2020年度末までの間のなるべく早い時期に80%以上とする新たな数量シェア目標を決定したことで、GEの使用拡大が見込まれると判断し、17年度の目標売上高を100億円引き上げ1570億円に改めた。
政府方針に伴う需要増に対応するため設備投資計画を前倒しする。工場の生産能力を17年度155億錠の計画に加え、20年度200億錠とし、中計3年間の設備投資総額を110億円上乗せし550億円に引き上げた。
また、米国市場進出を加速するため、来春承認見込みのピタバスタチンに加え、中計中に新たに3製品の開発に着手する。それに伴い中計3年間の研究開発費投資を45億円上乗せし、280億円に引き上げた。
【計数計画の修正】17年度目標(カッコ内は修正前)/15年度実績
売上高 1570億円(1470億円)/1234億9200万円
営業利益 260億円( 250億円)/ 231億8500万円
経常利益 255億円( 245億円)/ 230億2500万円
当期純利益 185億円( 170億円)/ 171億5500万円