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帝人 長期作用型成長ホルモン剤を導入、国内開発へ 月2回投与の可能性

公開日時 2016/08/19 03:50

帝人はこのほど、米国のバイオベンチャーであるヴェルサーティス社が創製、開発中の長期作用型成長ホルモン剤「VRS-317」(=開発コード、一般名:Somavaratan)について、日本での独占的開発・販売契約を獲得したと発表した。小児GHDに対する既存製剤は毎日注射する必要があるが、米国で行った治験では月2回で効果が得られることが示されているという。

現在、小児における成長ホルモン分泌不全性低身長症(小児GHD)を予定適応として日本でフェーズ2/3が実施中で、今後は帝人ファーマとヴェルサーティス社が協力して開発する。

今回の契約は、同剤により期待される全ての適応症が対象。帝人ファーマは、成人成長ホルモン分泌不全症や染色体異常症の一つで低身長、性発達障害や先天性心疾患などの症状を呈するターナー症候群への適応追加にも取り組む予定だとしている。

発表によると、この契約で帝人は、ヴェルサーティス社に対して契約一時金として4000万ドルを支払い、開発及び販売マイルストンなどを含めると総額1億ドル超を支払う可能性がある。

海外ではヴェルサーティス社が欧米で小児GHD適応でフェーズ3、成人成長ホルモン分泌不全症でフェーズ2まで進めている。

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