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塩野義・17年3月期第2四半期 国内0.9%増収 クレストール、サインバルタの伸長でカバー

公開日時 2016/11/01 03:50
塩野義製薬が10月31日に発表した2017年3月期第2四半期(4月~9月)で、国内医療用医薬品売上は、高脂血症治療薬クレストール、SNRIサインバルタの伸長で、長期収載品などの減収影響をカバーして792億円、0.9%の微増収を確保した。
 
国内医療用薬の約半分を占める戦略3製品であるクレストール、サインバルタ、降圧剤イルベタンファミリー(類)の合計売上高が386億円、7.6%増となったことが微増収の主な要因。特に、新薬創出加算品で薬価引き下げがなかったサインバルタは23.7%増と計画通りの大幅な伸びとなったのは、疼痛・神経領域へと成長領域を切り替える布石となった。
 
クレストールは17年、イルベタンは数年内の後発医薬品の登場が見込まれている中で、同社はサインバルタが伸長する疼痛・神経領域を核とした成長が課題となる。サインバルタは、糖尿病性神経障害、線維線維筋痛症、慢性腰痛症のそれぞれの疼痛に対する適応追加を重ね、16年2月には変形性関節症に伴う疼痛の適応追加を申請した。同領域では16年1月に小児ADHD用薬グアンファシン塩酸塩、16年3月にはオピオイド誘発性の便秘症に用いるナルデメジントシル酸塩を、それぞれ日本で承認申請しており、同領域の製品を厚くし、リソース投入を強化する。
 
通期の国内医療用薬では、サインバルタは計画通りに進める一方、クレストールとイルベタン類は若干の上積みをするものの売上は1602億円、1.2%減を見込む。
 
ロイヤリティー収入35.2%増 グローバル業績支える
 
グローバルの業績では、日本事業の堅調に推移したこと加えロイヤルティー収入が大幅に伸びたことで売上高は1551億0100万円、12.2%増、営業利益は442億8800万円、30.5%増となった。ロイヤリティーは、抗HIV薬テビケイ、トリーメクの販売拡大に伴い35.2%増、506億円に達し、通期では1123億円を計画し、その6割をHIVフランチャイズが占める形。通期業績も増収増益を見込む。

【16年度中間期の連結業績(前年同期比) 16年度予想(前年同期比)】 
売上高 1551億0100万円(12.2%増)3340億円(7.8%増)(修正前3180億円)
営業利益 442億8800万円(30.5%増)975億円(6.7%増)(修正前915億円)
純利益 311億9800万円(45.9%増)760億円(14.0%増)(修正前710億円)
 
【16年度中間期の国内主要製品売上高(前年同期実績)16年度予想、億円】
クレストール  219(204)429(修正前415)
イルベタン類  78(83)158(修正前151)
サインバルタ  89(72)193(修正なし)
オキシコンチン類  50(52)99(修正前105)
フィニバックス  18(21)36(修正前39)
ピレスパ  30(28)60(修正前63)
ラピアクタ  1(0)23(修正なし)
フロモックス  40(58)90(修正なし)
リンデロン等外用  38(43)74(修正なし)
クラリチン  14(16)37(修正前35)
フルマリン  18(24)37(修正なし)
※ディフェリンは7月に販売権返還
 
ロイヤリティ収入  506(375)1123(修正前1149)
内、クレストール  173(237)328(修正前330)
内、HIVフランチャイズ  286(114)702(修正前620)
 
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