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サノフィ日本法人・ナトン社長 新薬事業に注力 20年まで20製品以上の上市目指す デジタル活用で営業効率化

公開日時 2016/11/17 03:50
サノフィ日本法人のジャック・ナトン社長は11月16日、都内で7月の就任後初めて記者会見を行い、新薬事業に注力し「2020年までに20製品以上(適応追加含む)を上市する予定である」と表明、新製品により成長を加速させる方針を示した。製品上市に伴うMR体制は明言しなかったが、専門性が高いバイオ製品が増えることから「低分子薬のマスマーケット向け製品の時代とは(プロモーションのやり方は)全く違ったものになる」との認識を示し、MRの専門性強化とともに、デジタル技術の活用を新たに検討し、営業の効率化を図る考えを明らかにした。
 
サノフィは、年間売上1000億円超の抗血小板薬プラビックスなど主力品への後発医薬品(GE)参入で日本の業績は落ちており、15年売上は2611億円(薬価ベース)、11.0%減。ナトン社長は、新製品の上市により「近い将来成長基調を回復していきたい」と述べた。新薬事業へのリソース投入を強化していく。
 
事業数値目標は開示しなかったが、成長ドライバーとする6製品を挙げた。具体的には▽基礎インスリン製剤ランタスXR(15年9月発売)▽高コレステロール血症に用いるPCSK9阻害薬プラルエント皮下注(16年9月発売)▽モゾビル皮下注(16年11月に薬食審医薬品第二部会で承認了承:効能・効果「自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進」)▽関節リウマチ治療薬Sarilumab(=一般名、16年10月に承認申請)▽中等症~重症のアトピー性皮膚炎の治療薬Dupilumab(=一般名、申請予定時期非開示)▽5種混合ワクチン(申請予定時期非開示:破傷風、ジフテリア、百日せき、不活化ポリオ、Hib)--。
 
多数の新製品上市に伴う営業体制については「バイオ製剤が中心になり患者数も処方医も少ない。プロモーションは過去のやり方と変わってくるはずだ」と指摘、MRの専門性強化とデジタル技術の活用を課題に、新たな展開を検討していることを明らかにした。デジタル活用で、より多くの医師らへのリーチが可能になるとし、新技術も取り入れる意向。また、製品の専門性に合わせたMRの教育研修投資を強化する方針だ。同社は、かつてMRを千数百人を擁していたが、現在は860人(16年4月1日時点)。今後のMR体制については「答えられない」と明言しなかった。
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