ノーベルファーマ 産婦人科領域の開発品、あすかと包括的業務提携
公開日時 2016/12/02 03:50
ノーベルファーマとあすか製薬は11月30日、ノーベルの産婦人科領域の開発品について、あすかが製造及び販売促進活動を行う包括的業務提携契約を同日付で締結したと発表した。基本的にノーベルが販売元となり、あすかは共同販促する。同領域の開発品全てをあすかが製造・販促するかどうかは明確ではないが、少なくともノーベルが月経困難症を対象に国内フェーズ3試験を行っている「NPC-16」(開発コード)は今回の提携スキームで展開する。
ノーベルは自社販売体制を整備中で、今回の提携契約は産婦人科領域での自販に向けた取り組みのひとつとなる。MR数はノーベルが約80人、あすかが275人。
NPC-16 は黄体ホルモンとして世界標準のレボノルゲストレルと、卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールを含有した国内初の一相性の配合剤。卵胞ホルモンを超低用量化しており、重篤な副作用である血栓症のリスクの低減が期待されるとしている。同社は2017年7月に承認申請する計画で、18年6月の承認取得を見込んでいる。
あすかは産婦人科領域のスペシャリティファーマとして、1920年の創立から女性のヘルスケアに関連する製品を提供し、ラインナップの充実に努めている。ノーベルは2003年の創業以来、主に難病や希少疾患用の医薬品を開発している。