ノバルティス 製薬協の会員会社に復帰
公開日時 2017/05/26 03:50
日本製薬工業協会(製薬協)は5月25日、降圧薬・ディオバンをめぐる臨床研究不正を受けて会員資格停止処分を受けていたノバルティスファーマの処分を解除した。製薬協の処分審査会が同日開かれた総会に報告した。会員各社からの反対意見などはなかったという。処分を受けた2013年10月以降、3年8か月ぶりに、本格的に業界活動に復帰することになる。
同社はディオバン問題の発覚後、処分を受けた。その後、副作用報告の遅延やMRの臨床研究への不適切なかかわりなど、複数の問題が起きたこともあり、長期間の会員資格停止処分を受けていた。
製薬協の伍藤忠治理事長は同日に開かれた総会後の会見で、「4年間というかなり長い期間が経過した。問題点や課題が克服されたということを確認できたこと、裁判になっていたが一審で無罪になったことを総合的に勘案した」と説明した。同社の臨床研究不正については、3月16日に東京地裁が同社と元社員に対して無罪判決を下したが、検察が控訴しており、判決は確定していない。