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中外・17年第2四半期 がん領域0.7%減収 薬価改定響く 下期はアバスチンで競合品の影響想定

公開日時 2017/07/28 03:51
中外製薬が7月27日に発表した2017年第2四半期(1~6月)決算は、16年度薬価改定の影響が残り主力のがん領域が微減になるなど国内製商品売上高は(タミフル除く)1830億円、前年同期より0.7%減となった。最主力品の抗がん剤アバスチンが特定拡大再算定で薬価が10.9%引き下げられたことや、国内売上の対年間計画進捗率が46.5%と前年同期と比べ2ポイント下回ったことも影響したとみられる。
 
がん領域の国内売上は1063億円、0.7%減。進行・再発の非小細胞肺がん(ALK陽性患者)の新薬アレセンサが74億円、42.3%増と好調だったものの、アバスチンが440億円、2.9%減、ハーセプチンが162億円、2.4%減となったことなどで微減となった。アバスチンについて、非小細胞肺がん適応ではキイトルーダ(MSD)やタグリッソ(アストラゼネカ)との競合の影響を想定するが、通期は当初計画どおり0.7%増の927億円を目指す。
 
国内で増収となった領域は骨・関節。骨粗鬆症治療薬のエディロール、ボンビバが10%超の増収、関節リウマチなどに用いるアクテムラも6.3%増と主力品が好調だったことから437億円、5.3%増となった。腎領域の売上は、二次性副甲状腺機能亢進症治療剤オキサロールが後発医薬品(GE)参入で新薬加算相当分の返還という薬価改定の影響を受けたほか、腎性貧血に用いるミルセラが減少し、184億円、7.5%減となった。
 
通期の国内製商品売上高(同)は3939億円、3.7%増を見込む。がん領域は2300億円、4.4%増を計画する。
 
【連結実績(前年同期比) 17年予想】(IFRS)
売上高 2527億7400万円(2.1%増) 5205億円( 5.8%増)
営業利益 471億0100万円(8.2%増)  920億円(14.2%増)
*17年営業利益予想はCoreベース
【主要製品の国内売上(前年同期実績) 17年予想、億円】
がん領域   1063(1070)2300
アバスチン   440( 453) 927
ハーセプチン  162( 166) 351
リツキサン    154( 153) 340
アレセンサ     74(  52) 159
ゼローダ       59(  61) 137
パージェタ     63(  57) 129
タルセバ       52(  56) 113
カドサイラ     37(  42)  94
ゼルボラフ      1(   3)   4
 
骨・関節領域  437( 415)  945
アクテムラ    152( 143)  323
エディロール  137( 124)  295
ボンビバ       40(  36)   92
スベニール     42(  47)   92
 
腎領域        184( 199)  390
ミルセラ      110( 114)  250
オキサロール   38(  47)   68
 
その他(移植・免疫・感染症領域含む) 146(158)303
セルセプト     41(  37)   90
 
タミフル       82(  73)   82
うち行政備蓄 19(0)16
 
ロイヤルティ及びその他の営業収入 159(103)300
 
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