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厚労省 強壮用健康食品63製品からシルデナフィル等の医薬品成分検出

公開日時 2017/09/29 03:51

厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課は9月28日、インターネット上の販売製品を対象とした買上調査の結果を公表し、強壮効果を目的とする健康食品98製品中、63製品からシルデナフィルなどの医薬品成分を検出したと発表した。また、海外製医薬品と称する16製品中、2製品は外箱等の包装や添付文書がない製品で、1製品は表示より医薬品成分の含有量が少ない製品だった。監視指導・麻薬対策課は、当該サイトの削除要請を行うほか、製品の販売および広告の中止など対策を講じる考え。


同調査は、2016年1月から3月にかけて、厚労省がインターネット上で広告され販売された製品を購入し、国立医薬品食品衛生研究所で分析を行った。今回、強壮用健康食品及び偽造医薬品から検出された成分は、シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィル(以上、ED治療薬成分)、アミノタダラフィル、チオデナフィル、ホモシルデナフィル、ホモチオデナフィル(以上、ED治療薬成分類似化合物)、ダポキセチン、アバナフィル、ヨヒンビン-。


◎1錠あたりシルデナフィル含有量が国内承認量の4倍以上も


なかにはシルデナフィル含有量が1錠あたり230mgと、勃起不全に対する国内承認量(1日1回25~50mg)の4倍以上の製品も見つかった。監麻課では、有効成分の過量服用などで予期せぬ健康被害が発生することが考えられるとして注意を喚起している。一方、海外製医薬品と称する製品のなかで、添付文書など医薬品を使用する際に注意すべき情報を得ることが難しいものが2製品含まれていたほか、医薬品成分の含有量「ダポキセチン60mg」との表記に対し、ダポキセチン49mgと実際の含有量の少ない製品もあったことを明らかにした。


◎救済制度の対象外・注意喚起


インターネットの普及に伴い、消費者個人が海外から製品を直接購入する、いわゆる個人輸入が容易になっている。しかし、医薬品医療機器法に基づく承認外の製品について十分な情報を有していないのに加え、これら製品を服用して健康被害が生じた場合の迅速対応が困難なこと、さらに医薬品副作用被害救済制度による健康被害の救済対象とならないことから、こうした情報公開を通じ、国民に注意喚起している。


なお、インターネット等で違法が疑われる医薬品等の販売サイトを発見した場合は直ちに、厚労省・地方公共団体の通報窓口か、「あやしいヤクブツ連絡ネット」に通報するよう求めている。

 

 

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