大塚製薬工場 人工膵島開発の海外合弁会社を月内にも完全子会社化 国内開発「検討」
公開日時 2018/01/29 03:50
大塚製薬工場は1月25日、糖尿病治療用のバイオ人工膵島の研究開発、事業化を進めるニュージーランドの合弁会社「ダイアトランズ大塚」を月内にも完全子会社にすると発表した。
この合弁会社で研究開発しているバイオ人工膵島は、製品名は「DIABECELL」といい、人移植用に無菌状態で飼育されたブタの膵島細胞をカプセルに閉じ込めたもので、患者の体内から持続的にインスリン分泌を補充、重症1型糖尿病の新たな選択肢として期待する。
大塚製薬工場が強化する方針の再生医療領域の研究開発の一環で、14 年10月、米国と日本での独占的な開発・製造・販売権を取得。今回の完全子会社化で同事業の強化を図る。同社は、臨床試験を数年以内に米国で実施することを目指し、日本での開発も検討を進めているという。
同合弁会社は2011年にLiving Cell Technologies Limited社と50%ずつの出資で設立。今回、LCT社が保有する50%分の株式を取得することで両社は合意し、現地時間の1月31日付で譲渡が完了する予定。