未来能力研究所柿崎大「M&Aはよくわからない」というＭＲや営業所長がいたら、今回の記事をよく読んで準備してほしい。国内トップ企業が相当なリスクを伴う賭けに出たのは、新薬のパイプラインを拡充するための時間的余裕がなくなりつつあるからだ。研究開発費が高騰する中で、生き延びるために“規模のメリット”と“希少性疾患の柱”を取り込んだ新しいビジネスモデルは、社員のキャリアをも変えてしまうだろう。大型M＆Aからの教訓かつて所属していたファイザーでは、M＆A後の組織ガバナンスや組織融合を検討・実行する特別プロジェクトのメンバーに何回か選ばれた。その経験から買収する側とされる側の社員にどのような影響をもたらすのかをつぶさに見ることができた。M＆Aの交渉過程は水面下で行われ複雑ではあるが、M＆A後のア...