マルホと国がん がん治療による口内炎疼痛緩和薬を共同研究 味覚・食感の維持も
公開日時 2018/10/02 03:50
マルホと国立がん研究センターは10月1日、がん治療による口内炎の新規疼痛緩和薬の共同研究契約を締結したと発表した。国がんが見出した化合物は、前臨床試験の結果から、痛みを抑える一方で、味覚や食感は維持や作用時間の持続が期待されるという。マルホは今回、全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権を取得した。
発表によると、がん治療中の口内炎疼痛緩和にはリドカインのうがいなどが用いられるが、鎮痛効果を示す一方、口腔内の全ての感覚神経を遮断するため、味覚・食感の知覚も抑えられてしまい、患者の QOLに影響する。そこで味覚・食感は維持する薬剤の臨床応用に向け、両社で共同で研究を行い、その後マルホが治験を進める。