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MSD調査 不眠症治療薬服用患者の配偶者 多剤併用認知は2割にとどまる 

公開日時 2018/11/16 03:50

不眠症治療薬を服用する55歳以上の患者の配偶者を対象にアンケート調査をおこなったところ、“多剤併用”を認知・理解している人は約2割-。MSDが行った調査のうち、対象となった約400人の結果からわかった。東京大学医学部附属病院の秋下雅弘副院長は、「薬の数が増えるとふらつき・転倒や物忘れなどのリスクが高まると言われている」と指摘。「より多くの人に薬の適正使用という考えを啓発する必要性を感じる」としている。

アンケートは、MSDが2018年9月に行った。このうち、配偶者が不眠症治療薬を服用している412人を対象にした結果からは、「言葉を聞いたことがあり、多種類の治療薬を服用することにリスクがあることについても知っていた」との回答が21.4%(88人)に上った。一方で、「言葉だけは聞いたことがあった」が10.9%(45人)、「言葉は知らなかったが、多種類の治療薬を服用することにリスクがあることは知っていた」が41.5%(171人)、「言葉についてもリスクについても知らなかった」が26.2%(108人)となった。

配偶者の多剤併用について、特に不安や心配を「感じない」または「感じていなかった」人は77.4%(319人)に上った。一方で、「病気やケガを治すためとはいえ、治療薬はできる限り最小限にしたい」と考える人は69.4%(286人)だった。「できれば不眠症治療薬に頼らずに眠ってほしい」と考える人は88.6%(365人)にのぼる一方、「きちんと眠るためには不眠症治療薬を服用することも仕方ない」と考える人も88.3%(364人)おり、家族として心境が板挟みになっている側面も明らかになった。

◎配偶者の服用薬「内容を知っている」が7割 3万人調査

55歳以上の配偶者をもつ約3万人を対象にしたアンケートでは、「配偶者は医師から処方された治療薬を服用している」と回答した人の割合は54.4%(1万6321人)だった。このうち配偶者の服用している薬の内容を知っている人は73.0%(1万1909人)。配偶者が服用する薬の種類について、多剤併用の目安とされる「6種類以上」と回答したのは8%(1304人)だった。また、不眠症状がみられるケースは37.7%(1万1306人)に上ったが、不眠症治療薬を服用しているのは6.9%に(784人)にとどまった。



 

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