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歯髄幹細胞バンク活用した再生医療実現へアクセル 北大発・ジーンテクノサイエンス

公開日時 2019/03/14 03:50

北大発のバイオベンチャーとして設立したジーンテクノサイエンス(北海道)は3月12日、“歯髄幹細胞”を活用し、細胞バンクから研究開発までを一気通貫にするプラットフォームを確立する考えを明らかにした。19年から医師主導の臨床研究を実施し、製薬企業との連携も視野に入れる。歯髄幹細胞は、生え変わりで抜けた乳歯や親知らずから採取できるため、ドナーにかかる負担が低く、入手しやすい。谷匡治代表取締役社長は同日、都内で開催した会社説明会で、「特に乳歯から採取した場合、高い修復・再生能力がありポテンシャルが高い」と強調した。

プラットフォームには、19年4月に完全子会社化するセルテクノロジー社の細胞バンクを活用する。バンクには提携した全国2200の歯科クリニックから歯髄幹細胞が集まり、保管されているが、臨床用途の開発には至っていなかった。谷社長は、「臨床応用へのアウトプットができていなかったことは事実。今後3,4年で取り組んでいく」と述べ、すでに契約済みの第一三共やエーザイだけでなく、製薬企業との提携に意気込みを示した。

同社によると歯髄幹細胞は、骨髄由来の幹細胞と比べ、増殖能力と骨再生能力が高く、神経系成長因子の分泌量が多いという特徴がある。このため川上雅之研究開発本部長は、「臨床研究では、神経系や骨に関係する疾患を中心にやっていきたい」と述べた。同社によると、歯髄幹細胞を活用した再生医療は国内でもめずらしい。

ジーンテクノサイエンスは、2001年に北海道大学発のベンチャーとして設立され、バイオシミラーの開発や販売などの事業を手がけている。19年4月には、歯髄幹細胞の保管サービスを手掛けるセルテクノロジーを完全子会社化し、再生医療市場に参入する。

 
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