サノフィ コロンビアのGE企業・Genfar S.Aを買収 南米の市場展開で弾み
公開日時 2012/10/09 04:00
サノフィは2日、南米コロンビアのジェネリック企業・Genfar S.A.(本社・ボゴタ)を買収すると発表した。ここ数年、新興市場へのプレゼンスを強化しているサノフィだが、今回のGenfar買収によりコロンビア周辺各国での営業網も手に入れることになり、南米での展開に大きな弾みがつくことになる。
買収金額については未公表だが、サノフィは2013年第1四半期までに買収を完了する予定。
今回買収するGenfar S.A.は2011年通期売上高が1億3300万ドルで、ジェネリック事業ではコロンビア国内第2位。この他に一般用医薬品や動物薬事業も手がけている。営業網は南米では本社のあるコロンビア以外にベネズエラ、ペルー、エクアドルに子会社を有し、さらにチリ、ボリビア、パラグアイの3か国、中米のメキシコからパナマにかけての7か国、カリブ海のドミニカ共和国に配送網を有している。同社売上高の約30%はコロンビア以外でのもの。
サノフィは09年に当時ブラジルで第3位の製薬企業で、ジェネリック事業では同国トップだったMedley社を約5億ユーロで買収し、既にブラジルではトップブレゼンスを確保している。Genfar S.Aの本拠地であるコロンビアは南米でブラジルに次ぐ人口規模を有しており、今回の買収でサノフィは、南米市場ではメガファーマの中でも極めて優位な立場に立つことは確実とみられている。