米アボット社 Piramal社のブランドジェネリック事業を買収
公開日時 2010/05/26 04:00
米アボット社はインドのPiramal Healthcare社(本社・ムンバイ)のブランドジェネリック事業を37億2000万ドルで買収すると発表した。Piramal Healthcare社については、昨年来、グラクソ・スミスクラインやサノフィ・アベンティスによる買収が噂され、その度にPiramal側が否定してきた。アボット社は今回の買収によりインド医薬品市場シェアで7%を獲得し、トップに立つとしている。
買収の詳細はアボットがアップフロント・ペイメントとして21億2000万ドル、アニュアル・ペイメントとして2011年から毎年4億ドルを4年間支払うというもの。
アボット社は既に今月11日にもインドのZydus Cadila社(本社・グジャラート)から24製品のライセンスを取得し、これらを15の新興市場で販売する提携を結ぶとともに、新興市場を担当するエスタブリッシュド・プロダクト事業部門の新設設立を発表し、現在の新興市場比率20%のさらなる伸長と多角化戦略の中でのブランドジェネリック事業強化を目指す方針を明確にしているが、今回の買収もそうした戦略の一環。また、アボット社はこの買収によりインド市場で毎年20%近い売上増を見込み、2020年までに同市場での売上高が25億ドルに達すると見込んでいる。