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ファイザー・12年通期業績 特許切れのリピトールで56億ドル消滅 総売上でも首位陥落

公開日時 2013/01/31 04:01

ファイザーは1月29日、2012年通期業績が売上高589億8600万ドル(前期比10%減)、純利益145億7000万ドル(同46%増)の減収増益になったと発表した。利益面では大幅増益となったものの、同社の看板商品だった高脂血症治療薬・リピトールが11年11月末に特許が失効して前期比で半減以下の大幅減収になったことが全体の売上高に大きく響いた形となった。いわゆるメガファーマの中でグループ全体の売上高でこれまでナンバー1だった同社だが、今回は既に発表されたジョンソン・エンド・ジョンソンがグループ全体で600億ドルを超える売上を記録しており、業界トップの座からは陥落した。

セグメント別の売上高では医療用医薬品事業が512億1400万ドル(同9%減)、動物薬事業42億9900万ドル(同6%増)、コンシューマーヘルスケア事業32億1200万ドル(同8%増)、その他の事業2億6100万ドル(同12%減)――。

医療用医薬品事業内ではプライマリーケア部門155億5800万ドル(同30%減)、スペシャリティーケア部門141億5100万ドル(同5%減)、エスタブリッシュ部門102億3500万ドル(同13%増)、新興市場部門99億6000万ドル(同12%増)、オンコロジー部門13億1000万ドル(同2%増)。

医療用医薬品の製品別通期売上高では、リピトールが前期95億7700万ドルだった売上が今期39億4800万ドルにまで縮小。差し引き56億2900万ドルの売上が消滅し、前期比59%減となった。とりわけ米国では前期50億300万ドルが、81%減の9億3200万ドルまで落ち込んだ。一方、疼痛治療薬・リリカは前期比16%増の41億5800万ドルとなり、トップ商品が入れ替わることとなった。

その他の主要な医療用医薬品の通期売上高は完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤・エンブレル(アメリカ・カナダ以外)37億3700万ドル(同8%増)、肺炎球菌13価結合型ワクチン・プレブナー13/プレベナー13が37億1800万ドル(同4%増)、非ステロイド性消炎鎮痛薬(COX-2阻害薬)・セレブレックス(日本国内商品名・セレコックス)27億1900万ドル(同9%増)、勃起機能低下症(ED)治療薬・バイアグラ20億5100万ドル(同5%増)、高血圧症治療薬(Ca拮抗薬)・ノルバスク13億4900万ドル(同6%減)、合成抗菌薬・ザイボックス13億4500万ドル(同8%増)、抗がん剤・スーテント12億3600万ドル(同9%増)、プレマリン類10億7300万ドル(同7%増)――。

昨年までブロックバスターだった緑内障・高眼圧症治療薬(プロスタグランジンF2α誘導体)のキサラタン/ザラカムも各国での特許失効の影響で、とりわけアメリカでは前期比78%減の3800万ドルと1億ドルをきり、全世界で見ても前期12億5000万ドルから33%減収の8億600万ドルに落ち込み、ブロックバスター圏外となった。

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