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第一三共・12年度決算 長期処方解禁のネキシウム、メマリー伸長で国内医薬品売上8%増

公開日時 2013/05/14 05:04

第一三共は5月13日に2013年3月期(12年度)業績を発表し、日本市場の医療用医薬品売上は前期比8.0%増となる4425億円だった。アルツハイマー型認知症治療薬メマリーと胃潰瘍などに用いるPPIネキシウムの2製品が12年度に長期処方制限が解除されたことに伴って大きく伸長し、薬価改定のあった年度にもかかわらず増収を確保した。

 

12年4月から長期処方が可能になったメマリーの12年度売り上げは238億円だった。11年度売上の98億円から2.4倍となる。13年度は売上360億円を見込む。

 

今年度10月に長期処方が可能になったネキシウムの12年度売上は216億円だった。ネキシウムは期初計画で290億円を目標に掲げたが、長期処方制限のあった上期売り上げは44億円、年間売上計画に対する進捗率が15%にとどまるという厳しい状況だったが、下記は172億円を売り上げた。同社は第3・四半期に年間計画を下方修正して220億円を目標にしたが、計画達成まであと一歩だった。13年度は売上380億円を目指す。

 

◎オルメテック単剤 2期連続で減収も13年度は増収を計画

 

一方、最主力品のARBのオルメテックの12年度売上は3.2%減で、2期連続で前期を下回った。ただ、オルメッテクとCa拮抗薬カルブロックとの配合剤であるレザルタスは前期比25.7%増でオルメテック単剤と配合剤の合計では前年度から微増となる952億円となった。13年度はオルメテック単剤でも3.4%増、配合剤は41.9%増を計画し、両剤合計での売上1000億円超えを目指す。

 

また、解熱鎮痛貼付ロキソニンテープは今年6月にもジェネリックが初参入する見込みだが、錠剤を含めた「ロキソニン」の13年度売上計画は610億円で前期比2.3%増の計画を立てた。貼付剤の場合、患者の使用感がわかりやすいこともあって、ジェネリックへの切り替えが進みづらいとの見方もあり、これが計画に反映されている可能性もありそうだ。なお、DPP-4阻害薬テネリアについては、12年度売上実績、13年度計画ともに非開示だった。

 

第一三共12年度業績

【12年度連結業績(前年同期比) 13年度通期予想】
売上高9978億5200万円(6.3%増) 1兆0800億円(8.2%増)
営業利益1005億1600万円(2.4%増) 1100億円(9.4%増)
経常利益991億4700万円(30.1%減) 1100億円(10.9%増)
純利益666億2100万円(541.6%増) 680億円(2.1%増)

 

【12年度グローバル製品売上高(前年度実績)13年度予想、億円】
オルメサルタン2589(2497)2690
プラスグレル144(109)非開示

 

【12年度国内売上高(前年度実績)13年度予想、億円】
オルメテック783(809)810
レザルタス169(135)240
カルブロック109(124)90
ロキソニン596(610)610
クラビット359(363)360
ネキシウム216(39)380
メマリー 238(98)360
メバロチン 258(331)230
アーチスト224(245)220
オムニパーク202(235)190
ユリーフ111(110)120
イナビル111(107)100
ランマーク44(‐)60
ワクチン類298(212)非開示
第一三共エスファ 111(99)非開示

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