サノフィは、医師に対して行ったインスリン治療に関するアンケート調査で、医師の回答１件あたり1000円で換算し、計804万4000円を小児糖尿病基金に寄付したと発表した。調査結果は社内資料としてまとめた。

アンケート調査では、同社のＭＲが糖尿病専門医に▽インスリンの導入年齢分布▽インスリン導入の必要性の高い患者像▽インスリン導入時の説明で患者が不安に思う点―について聞いた。その場で回答してもらい、協力した医師には「寄付」または「謝礼（図書券1000円分）」のどちらかを選択してもらったところ、寄付による回答が8044件あった。

寄付金は、小児糖尿病基金を通して、患者と家族の療育指導や研究活動など、小児糖尿病事業の推進に役立てられる予定で、同社は「日本の小児糖尿病患者さんの生活の質の向上を目指し、今後もより一層の支援活動を進めて参ります」とコメントしている。

なお、同社は昨年の４月にも糖尿病患者および医師を対象にインスリン療法に関するアンケート調査を行い、１回答あたり2000円で換算し、計1092万2000円を東日本大震災の復興支援のために寄付している。