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田辺三菱 カナグリフロジンを国内申請 国内3番目のSGLT-2阻害薬

公開日時 2013/05/28 05:02

田辺三菱製薬は5月27日、同社が創製した新規機序の経口血糖降下薬であるSGLT‐2阻害薬カナグリフロジン(一般名、開発コード「TA-7284」)を5月24日付で承認申請したと発表した。SGLT-2阻害薬は、国内で6成分が開発・申請されているが、カナグリフロジンの申請は、イプラグリフロジン(アステラス製薬/寿製薬)、ルセオグリフロジン(大正製薬)に続く3番目。田辺三菱は、12年9月にDPP-4阻害薬テネリア(一般名:テネグリプチン)を第一三共とのコ・マーケティングで発売しており、カナグリフロジンについても、承認されればテネリアと同様の体制で販売する予定。

 

SGLT-2阻害薬は、腎尿細管において糖の再吸収に関与するトランスポーターのナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)を阻害し、糖の再吸収を抑制することで血糖値を改善する薬剤。同社によると、カナグリフロジンでは血糖降下作用のほか体重減少、収縮期血圧の低下、また低血糖リスクが少ないことが確認されている。

 

国内外で行われた複数のフェーズ3試験では、1万1000人余りが対象とされ、その中で日本人は1000人程度。単独療法をはじめ、DPP-4阻害薬やインスリン療法など他の血糖降下薬との併用療法が検討されており、高齢者や腎機能低下例、心血管疾患合併症など高リスク患者を対象とした解析も行われている。

 

同薬については、この3月に、FDAからSGLT-2阻害薬として初の承認を取得した。同社からヤンセン・ファーマシューティカルズに導出されており、「INVOKANA」の製品名で発売された。欧州では現在承認申請中。

 

なお、国内で申請前のSGLT‐2阻害薬には、▽ダパグリフロジン(ブリストルマイヤーズ/アストラゼネカ)▽トホグリフロジン(中外製薬/興和/サノフィ)▽empagliflozin(NBI/イーライリリー)があり、いずれもフェーズ3段階にある。

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