なぜ、製薬企業(MR)は悪者扱いされてもブラック企業ではないのか?
公開日時 2013/09/30 00:00
コンサナリスト川越満映画『ナイロビの蜂』『妖怪人間ベム』『バイオハザード』『逃亡者』――この映画4作品に共通することが何か分かるだろうか?正解は、製薬企業が悪者になっていることである。テレビドラマに出てくるMRもひどい。ドクターHIRO主演のDVD映画『MR医薬情報担当者』に至っては、もはや笑うしかない。MR(プロパー)を描いた小説では高杉良の『明日はわが身』(1977年)があるが、製薬企業のエリート社員が派閥抗争に巻き込まれてプロパーに左遷され、病気になるという悲しいストーリーで、MRが人気職種となった今では通用しないプロットである。これだけ悪者扱いされているのだから、ワタミフードサービスがぶっちぎりで2連覇を達成した「ブラック企業大賞」に名を連ねる企業が出てきてもおかしくないが、1社もノ...