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【World Topics】医療サービスのネットオークション

公開日時 2014/04/14 03:50

ネット上に誕生した医療サービスのフリーマーケット(自由市場)が話題になっている。現金一括払いでの取引を前提に、「手術などを希望する患者が医師と医療サービスをオークションで買う」医師—患者仲介するサービスだ。(医療ジャーナリスト 西村由美子)


患者は,ユーザー登録をすませた後、希望する手術等の内容を書いてサイトにアップし、医師からのオファーを待つ。ユーザーがアップした情報に対し、医師は個別具体的な「価格(見積もり)」を付けたオファーを出す。ユーザー(患者)はもっとも安い価格でのオファーをとるか、または付帯条件を考慮して自分に最適のオファーを選ぶことができる。


医療保険会社はいっさい関与しない、完全な私費サービス。ユーザーはメディセイブアカウント(Health Saving Account)からの支払いは可能だが、現金での一括払いが原則。保険会社の規定には拘束されないので、手術内容についても、医師の選択についても100%自由だ。また、価格設定は事前に明瞭に合意されており、支払いの遅延や、値切り交渉は行われないので、医師にとってのメリットも大きい。
医療サービスの「自由市場」をネット上に作り上げた会社はMediBidである。創業は2010年、本社(登録)はデラウェアという文字通りのネットベンチャーだ。

 

http://www.medibid.com/



サービスの使用料は、1回(1手術)利用の場合が$25(医師が決まるまで期限なしで利用可能)、利用内容/回数ともに無制限を希望する場合は月会費$4.99で年間登録できる。


最近の米国では、保険料の高騰から月額保険料が安くカバー範囲が狭い(したがい保険対象外の手術が多い)医療保険の利用がふえ、また、ディダクタブル(自賠責/自己負担金額)の高いメディセイブアカウント付きの保険もふえていることから MediBidには「一定のニーズが見込める」というのが大方の意見だ。


「見ず知らずのドクターに手術してもらっても大丈夫なのか?」の懸念は誰にも共通の感想だが、最終的には「買わない」判断もできるわけで、ユーザー・レビューも参考にできるなど、ネットオークションの方がむしろ情報が多くて安心という声もあり、また複数の選択肢から選べるので保険会社のネットワークに拘束されるよりも良い、などの声も多い。


 

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