杏林製薬 新たなインフルエンザウイルスキットを販売へ 呼吸器領域のラインナップ強化
公開日時 2014/06/06 03:51
キョーリン製薬ホールディングスは6月4日、子会社の杏林製薬が、ロート製薬が製造販売承認を取得した新たなインフルエンザウイルスキット「ナノトラップFluA・B」を販売する契約を締結したと発表した。ロートは医療機関への販路を持っておらず、パートナーを探していた。一方の杏林は呼吸器科や耳鼻科を重点領域としており、同キットを手掛けることでこれら領域での製品ランナップの強化につながると判断し、今回の契約に至った。杏林はロートから製品供給を受け、9月に新発売する予定。
杏林は06年秋からインフルエンザウイルスキット「ラピッドテスタFLUスティック」を販売している。ラピッドテスタは積水メディカルから製品供給を受け、積水と併売中。今回契約したナノトラップは判定感度が高く、判定時間も3~8分と迅速で、衛生面や判定結果の見やすさにもより工夫が施されているという。杏林は医療機関のニーズを踏まえつつ、一定期間はラピッドテスタとナノトラップの両キットを販売するが、徐々にナノトラップに一本化していく意向を示している。