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小野とBMS オプジーボなど5つの腫瘍免疫薬 日韓台で共同開発・商業化

公開日時 2014/07/25 03:51

小野薬品とブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は7月24日、5つの腫瘍免疫関連化合物について、日本・韓国・台湾で共同開発・商業化する契約を締結したと発表した。5つの化合物の中には、小野が7月に承認を取得した抗がん剤オプジーボ(一般名:ニボルマブ)を含むが、同剤の情報活動にBMSがどのようなスキームで関わるかは決まっていない。これ以外の4化合物はBMSが権利を持っていたもので、小野にとっては腫瘍免疫領域のパイプライン強化となる。

 

オプジーボは小野と米メダレックス社の共同研究で創製されたヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体。メダレックス社がBMSに09年に買収された後、小野が日韓台の権利を留保、これ以外の全世界の権利はBMSが持っていた。

 

オプジーボは世界に先駆けて日本で承認されたPD-1免疫チェックポイント阻害薬。がん細胞は、免疫攻撃から身を守るためにチェックポイント経路などの「制御」経路を悪用することがあるが、同剤はチェックポイント受容体のPD-1に結合し、この経路を阻害する。日本では7月4日に根治切除不能な悪性黒色腫の適応で承認された。

 

オプジーボは単剤や併用療法で様々ながん種を対象とした多くの臨床試験が全世界で実施されている。今回の契約によって、日韓台での同剤単剤使用による開発費は小野が大部分を負担し、利益の大部分も小野が得る。同剤とBMSが有する4つの化合物による併用療法に関しては両社で開発費と利益を折半する。

 

今回の契約対象となっているBMSが持つ4化合物は、▽CTLA-4免疫チェックポイント阻害薬イピリムマブ▽KIR受容体阻害抗体lirilumab、▽CD137共刺激受容体作動薬urelumab、▽LAG3免疫チェックポイント阻害薬BMS-986016――。このうちイビリムマブは日本で、非小細胞肺がんなど複数のがん種で開発後期にある。世界では11年に米国で悪性黒色腫の治療薬として承認されるなど、これまでに40か国以上で販売中。13年の全世界の売上は9億6000万ドルとなっている。

 

今回の契約では、これら4化合物の日韓台での単剤使用や併用療法についてはBMSが開発費の大半を負担し、利益の大部分も得る。

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