執刀を引退するタイミング 医師の3人に1人が「スキルの限界を感じたとき」 メドピア調査
公開日時 2014/10/16 03:50
医師専用インターネットサイトを運営するメドピア(http://medpeer.jp)はこのほど、手術の執刀を引退するタイミングに関する意識調査結果をまとめ、医師の3人に1人が「スキルの限界を感じたとき」に引退すると考えていることがわかった。医師から寄せられたコメントによると、最新の医療レベルについていけなくなった時が潮時と考えている医師が少なくないようだ。これに次いで多い回答は「体力の限界を感じたとき」で、術後対応ができなくなったり、視力低下を挙げるコメントが散見された。調査は7月28日~8月3日に行い、医師1278人から回答を得た。
「スキルに限界を感じたとき」との回答割合は33%。「自分のイメージ通りに作業ができなくなったときは手を引いた方が患者さんのためだと思う」(40代、一般外科)、「最新の医療レベルを維持するのは難しい」(50代、整形外科・スポーツ医学)、「手術手技はどんどん進歩しているので、それについていけなくなったとき」(40代、消化器外科)といったコメントがみられた。
「体力の限界を感じたとき」との回答割合は25%で、「体力よりも視力が大きなカギを握っていると思う」(50代、呼吸器外科)といったコメントのほか、「術後合併症に対して2、3日徹夜で対処ができなくなったとき」(50代、一般外科)や「術後急変時に十分な対応ができなくなったとき」(50代、一般外科)とのコメントが寄せられた。
これら以外の回答は、「手術に対する情熱を失ったとき」(22%)、「職場の定年に達したとき」(4%)、「医師を辞めるとき」(3%)、「その他」(13%)――だった。