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大日本住友・14年度第2四半期 長期品減少で国内売上7.7%減 統合失調症薬ロナセン伸び悩み

公開日時 2014/10/31 03:50

大日本住友製薬は10月30日、2015年3月期(14年度)第2四半期(4~9月)決算を発表し、3%弱の薬価改定に加え、長期収載品の減少で国内売上高は782億円、前年同期と比べ7.7%減となった。

国内では戦略品の高血圧に用いるARBとCa拮抗薬の配合剤アイミクスが前年同期より倍以上の伸び、パーキンソン病治療薬トレリーフも28.2%と伸ばしたものの、新薬創出加算を受けた統合失調症治療薬ロナセンが12.9%減と伸び悩み、主要な長期収載品も軒並み二桁減となったのが響いた。

ロナセンは、プラス改定となったため、4月の薬価改定前に仮需が発生したことや抗精神病薬市場が横ばいで推移したことが影響したとしているが、営業面で課題が残す形となった。通期でもロナセンの予想を12億円引き下げるなど国内売上計画を30億円下方に修正し、1600億円とした。

海外を含めた全体では、北米で抗精神病薬ラツーダの売上が予想以上に慎重したことなどで1.7%の減収にとどまった。しかし、米国で実施されたブランド薬を販売する製薬会社に対する米国政府へのフィーの支払うう「Pharma Fee」の発生が販管費に加わり、営業利益は31.5%減となった。通期は減収、営業減益を見込む。

中期計画目標変更せず 抗がん剤BBI608のP3登録中止の影響はカバー可能

大日本住友製薬の多田正世社長は同日の決算発表説明会で、大型化期待の抗がん剤BBI608のフェーズ3被験者登録中止に伴う中期経営計画の影響についての検討結果も発表した。BBI608は17年度で800億円以上の売り上げを見込んでいたが、その分の減収見込み分を、北米で予想以上の売上増となっている抗精神病薬ラツーダの伸びと円安の為替効果でカバーできると判断、17年度目標の売上4500億円、営業利益800億円は変更しないことにした。

ラツーダは、北米で17年度に売上700億円程度としていたが、双極性障害のうつ状態のの適応追加が売上を加速し、14年度通期で787億円が予想。さらに17年度時点で投書計画より500億円程度の増収が見込まれるほか、為替レートも1ドル80円から100円に修正することで、BBI608で見込んでいた収益を確保できると説明した。

【14年度中間期連結業績(前年同期比) 通期予想(前年同期比)】
売上高1782億9000万円(1.7%減) 3660億円(5.6%減)
営業利益119億4500万円(31.5%減)200億円(52.5%減)
経常利益127億1200万円(27.0%減) 195億円(52.0%減)
純利益117億5800万円(35.2%増) 140億円(30.2%減)

【14年度中間期の主要製品国内売上(前年同期実績) 通期予想、億円】
アイミクス54(24)128
アバプロ56(60)116
ロナセン54(62)123
トレリーフ53(41)121
(以上戦略品)
メトグルコ79(73)171
シュアポスト10(7)25
アンビゾーム21(24)49
ミリブラ4(6)10
リプレガル48(50)100
アムロジン99(139)197
ガスモチン53(78)105
プロレナール53(70)105
メロペン41(50)81
エバステル16(19)39

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