MSD 20年までに管理職の女性比率を25%以上に ダイバーシティ宣言を公表
公開日時 2014/11/18 03:51
MSDは11月17日、2020年までに管理職における女性比率を25%以上にする「MSDダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表した。14年10月時点で同比率は9.4%。直接雇用している従業員(正社員、契約社員)のうち女性の割合が23.2%となっていることから、管理職においてもこの女性社員比率まで引き上げることにした。
安倍政権は成長戦略の中核に「女性の活躍」を位置付け、「2020年までに指導的地位の女性割合を30%以上にする」との目標を掲げている。社会全体にもこのような雰囲気や動きがみられることから、「MSDとしてのコミットメントを出した」(同社広報部)としている。同社広報部によると、製薬業界で管理職における女性比率の目標値を示したのは今回が初めてという。
管理職における女性比率25%以上を達成するため、▽宣言に則った全社および部門ごとの中長期行動計画を策定▽女性管理職候補者に対して役員が参画した個人ごとのキャリア育成プロがラムを開始▽各部門の女性管理職比率の目標値を設定し、経営会議で定期的に進捗を確認▽中間管理職層を対象とした多様性受容に関する意識変革研修を実施――の4本柱に取り組む。