科学研究者が選ぶ2014年革新的科学ニュース 2位、3位にiPS細胞の応用
公開日時 2014/12/05 03:50
バイエル薬品と研究者支援事業を行うリバネスは12月4日、国内の大学・研究所に所属する科学研究者129人に対して行った「科学イノベーション調査」の結果概要を発表した。その中で2014年の科学ニュースで「イノベーションとして特に評価できる研究」を選んでもらったところ、トップ3のうち2件はiPS細胞の応用に関係するものだった。
トップはノーベル物理学賞受賞につながった青色LEDの開発で62.0%が選んだ。第2位は「iPS 細胞由来網膜組織の移植手術」(47.3%)、第3位は「iPS 細胞からの血小板作製技術の開発」(38.8%)だった。「iPS 細胞由来網膜組織の移植手術」は、需要の高さや治療の可能性の広がりが注目された。「iPS 細胞からの血小板作製技術の開発」の主な選択理由としては「医療の仕組みを変える」「世界の産業構造を変えうる」といった意見があった。
両社は「上位3件に共通して『社会への貢献』や『実用化』についての言及が多く見られ、研究がどのように社会に役立つかを重視する傾向が伺える」とコメントしている。