MSD 抗アレルギー薬クラリチンを販売移管 バイエルに 製造販売承認も年内承継へ
公開日時 2015/06/02 03:51
MSDとバイエル薬品は6月1日、MSDが製造販売している抗アレルギー薬クラリチン錠10mg、同レディタブ錠10mg、同ドライシロップ1%について、同日付でMSDからバイエルに販売移管したと発表した。製造販売承認は当面、MSDが保持するが、年内承継を目指して諸手続きを進める。
同剤は日本で塩野義製薬も販売しており、同日からバイエルと塩野義の共同販売となる。今後は、▽MSDがバイエルに製品を販売▽バイエルが塩野義に製品を販売――し、バイエル、塩野義それぞれの流通網にのせる。
今回の販売移管は、MSD親会社の米メルクとバイエルグループが2014年に発表した、バイエルがメルクのコンシューマーケア事業を142億ドルで買収することに伴うもの。クラリチンは日本で医療用医薬品として使われているが、グローバルではOTC薬として販売されていることもあり、移管対象になった。