【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

米高薬価 国民多数が疑問視:Kaiser Family Foundation調査

公開日時 2015/06/19 03:50

米国では、ギリアド・サイエンシズのNS5Bポリメラーゼ阻害剤ソバルディ(ソホスブビル)を含む新規C型肝炎治療薬など、効果は既存薬よりも顕著に高いが薬価も非常に高い製品が続々登場している。その薬価の高さが社会問題化しているが、非営利医療団体のKaiser Family Foundation(KFF)が行ったアンケート調査によると、7割を超える国民が処方せん薬の薬価が高いことを疑問視していることが分かった。


この調査は、KFFが6月2日~9日にかけて、全米1200人の成人を対象に薬価に対する考え方や自分の薬剤服用経験などについて電話でアンケート調査した。KFFが6月16日発表した。KFFは、保険会社Kaiser Permanenteのグループ団体。


同調査結果によると、処方せん薬の薬価が適切かどうか尋ねたところ、73%は「適切でない」と回答。「適切」としたのは22%で、大多数の国民が現在の薬価に疑問を持っていることが改めて裏付けられた。適切でない理由についての質問には、76%が「高い薬価を設定する製薬会社に責任がある」、10%は「多額の薬剤費の支払いを求める保険会社に責任がある」、残りの10%は「製薬会社、保険会社双方に責任がある」と回答した。


医薬品アクセスについては、回答者の半数が調査時点で何らかの医薬品を服用中だったが、76%は「容易に薬剤にアクセスできる」としたものの21%は「難しい」と答えた。現在、服用中の回答者の25%は「自分あるいは家族が過去12か月で高薬価のために調剤を断った」と回答。18%は「自分で錠剤を切断し半錠にして服用したり、服用回数の間隔を指示よりも空ける」と答えた。服薬コンプライアンスが全く順守されていないケースも浮き彫りになった。


なぜ薬価が高いかの理由についての質問には、77%が「企業の利益のためと考える」、64%が「医薬品の研究コストと考える」、54%が「マーケティングおよび広告経費のためと考える」、49%が「製薬企業との特許係争のコストと考える」などの回答が多くを占めた。日本人の場合だと特許係争のコストが理由というのはそもそも発想が出ないと思われる。


高薬価への対応については、53%が「高薬価を規制するルールを設けるべきと考える」、12%は「規制する必要はない」と回答、「現状のままで問題ない」が10%だった。


 

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー