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帝人ファーマ 患者情報共有システム「バイタルリンク」の販売開始 地域包括ケア事業に参入

公開日時 2015/09/29 03:50

帝人ファーマは9月28日から、在宅療養患者の血圧や血中酸素飽和度などの生体情報を医師やケアマネジャーなど様々な関係者間でリアルタイムに共有できるシステム「バイタルリンク」の販売を開始した。高齢者が住み慣れた地域で医療や介護などのサービスを包括的に受けられる「地域包括ケア」の重要性が叫ばれ、国も推進している一方で、患者情報の効率的な情報共有方法が課題のひとつになっている。同社はバイタルリンクを手掛けることで地域包括ケアの整備に貢献するとともに、地域包括ケアに関連する新規事業としても注力していく。

同社のビジネスは医薬品事業と在宅医療事業の2本柱で構成されている。バイタルリンクの販売は主に在宅医療事業が担うが、医薬品事業のMRも医師の関心具合に応じて情報提供したり、在宅医療事業の営業担当への橋渡しを行う。今後、地域包括ケアの推進を検討している自治体や医師会などで導入・利用推進を図る。

バイタルリンクはNTTエレクトロニクス社が開発した患者情報共有システム。体温、脈拍、血圧、血中酸素飽和度など在宅療養中の患者の生体情報を測定器からスマートフォンなどの端末に取りこみ、医師ら関係者間でリアルタイムに共有できる。主な機能は、▽連絡帳機能(SNS機能)=服薬指導や診察時に撮影した画像、各種帳票などを共有 ▽バイタル機能=体温計・血圧計・パルスオキシメータなどから患者のバイタルデータを簡単に取得・共有 ▽お薬情報機能=処方薬を厚労省の最新データベースに基づき管理 ▽カレンダー機能=患者ケアを関係者が計画的に実行するためのもの――となる。

例えば、訪問看護師が患者宅で血圧データを測定してスマホで読み取ったり、介護サービス事業所で気になったことを連絡帳機能で共有したりする。

同社は、「関係者が患者をリアルタイムに見守ることにより、急性増悪の早期把握や患者自身によるセルフケアの支援など、最適な在宅医療の実現を期待することができる」としている。

また同社は、ビジネスの将来構想として、バイタルリンクを通じて構築したネットワークを基盤に、「新たな医療機器の提供などへと地域包括ケア関連事業の拡充を図り、2024年度には売上高100億円を超える事業を目指す」ともコメントしている。

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