ジェンザイム 甲状腺髄様がん治療薬カプレルサ錠を発売
公開日時 2015/12/25 03:50
ジェンザイム・ジャパンは12月24日、希少がんである甲状腺髄様がんの治療薬としてカプレルサ錠100mg(一般名:バンデタニブ)を発売したと発表した。
適応は「根治切除不能な甲状腺髄様がん」。このがんは、年間2万人弱が罹患するという甲状腺がんのうちの1%程度。治療の第一選択は手術だが、進行した場合の治療の選択肢が限られていた。同剤はマルチキナーゼ阻害薬で、VEGFR-2チロシンキナーゼを介した血管新生を抑制するとともに、EGFRなどを介した腫瘍細胞の増殖を抑えることで、病態進行を遅らせることが期待されるという。
投与は1回300mgを1日1回。薬価は100mg1錠7836.40円。ピーク時2年後で投与患者数は53人、販売金額1億円と予測されている(中医協資料)。製造販売元はアストラゼネカで、販売はジェンザイムが行う。