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マルホ ガルデルマと包括的提携 にきび薬など単独販売、MRも受け入れ

公開日時 2016/01/19 03:52

マルホとスイスのガルデルマ社は1月18日、ガルデルマが持つ皮膚科向け医療用医薬品の日本での開発・販売に関して包括的に提携することで合意したと発表した。マルホは、にきび薬の品揃えを強化する。具体的には、ガルデルマの尋常性ざ瘡(にきび)薬ディフェリンゲル(一般名:アダパレン)を7月17日からマルホが販売し、ガルデルマが15年6月に承認申請した尋常性ざ瘡配合薬(一般名:アダパレン0.1%・過酸化ベンゾイル2.5%、海外製品名:EPIDUO)も承認取得後にマルホが販売する。この提携を受け、マルホは、ガルデルマのMRを転籍などで受け入れる。

マルホは、皮膚科領域の外用薬市場で国内トップシェア企業。高木幸一社長は今回の提携によって、「マルホが目指す皮膚科学領域における卓越した貢献をさらに進めることができる」とコメントしている。マルホの15年9月期売上は670億円。

ガルデルマは皮膚科に特化したグローバル製薬企業。スチュアート・レッツマンCEOはマルホとの提携により、「日本においてガルデルマの革新的治療薬の使用機会を増やし、患者ケアを向上させるという私たちのミッションにおける重要なマイルストーンになる」としている。

ガルデルマ日本法人は、がん性皮膚潰瘍臭改善薬ロゼックスゲルや、白癬などに用いる抗真菌薬ペキロンクリームの情報提供活動は続ける。このため今回の提携により、ガルデルマが国内事業から撤退ということではない模様だが、ガルデルマの今後の営業体制や、ガルデルマからマルホに移るMR数の規模など詳細は開示していない。

■ガルデルマのパイプライン 国内開発・商業化でマルホが優先的に評価

ディフェリンゲルはガルデルマが創製したもの。日本では塩野義製薬が販売し、ガルデルマと塩野義が共同プロモーションしている。この販売契約は7月16日に満了する。マルホによると、現時点では、ガルデルマと塩野義との販売契約終了後の7月17日から、ガルデルマからの販売委託という形でマルホが同剤を単独で販売・プロモーションするという。塩野義は同剤から手を引く模様だ。

マルホは、ざ瘡に用いる外用薬としてベピオゲル(一般名:過酸化ベンゾイル)やゼビアックスローション(同オゼノキサシン)を販売している。ディフェリンゲルがラインナップに加わることで、「これまで以上に治療提案ができるようになる」(マルホ広報部)としている。

また、今回の提携では、ガルデルマの開発品である▽ブリモニジン酒石酸塩0.33%を含有する、酒さに伴う顔面紅斑外用薬(海外製品名:MIRVASOなど)▽クロベタゾールプロピオン酸エステル0.05%を含有する頭皮の尋常性乾癬治療薬(同CLOBEX)――について、マルホが国内開発・販売することも盛り込まれており、頭皮の尋常性乾癬薬はすでにマルホがフェーズ3を行っている。さらに、ガルデルマが持つパイプラインの国内開発・商業化にあたり、マルホは第一優先で評価する権利も取得する。

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