日本CSO協会（JCSOA）は１月20日、2015年（10月時点）のコントラクトMR（CMR）数は3835人（稼働数）で、14年調査と比べ7.5％減だったと発表した。調査開始以来初の減少となった。理由について協会は「MR数全体の人員縮小に伴うもの」としているが、CSO活用企業数は14年調査より８社増えて92社と広がっていることから、CMR数の減少は企業側の一時的な調整過程とみている。

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これはJCSOAが毎年行っている国内CSO事業に関する実態調査の速報データとして発表されたもの。全MRに占めるCMR数は5.9％で0.4ポイント減となった。CMR減少や活用企業数増加の詳細な理由についてJCSOAは、今後分析するとして明らかにしていない。

 

複数のCSO関係者によると、CMR減少は、大型新薬上市に伴う需要がひと段落し、売上規模が小規模のスペシャリティ新薬にシフトしたことによるものとみられる。そのため15年は、CMR数増に影響する異業種からのMR未経験者採用が控えられた。また、製薬企業側で早期退職などで人員調整を図る過程にあることから、CMRの活用が控えられたという事情もある。

 

その中にあってCSO活用企業数は92社と、14年調査より８社増えた。その内訳を協会は明かしていないが、大手企業では既に導入が進んでいることから、中堅企業、ジェネリック企業での活用が広がっているという。

 

実態調査の全結果は例年どおり４月に発表される予定。