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QLife在宅医療調査 月平均自己負担額は約2万円 7割が「負担に感じる」も「入院より在宅」希望

公開日時 2016/01/27 03:50

QLifeが、在宅医療を行う患者の家族500人を対象に調査を行ったところ、月平均自己負担額は2万1610円で、それを「負担に感じる」のが76.4%に上ることがわかった。特に認知症、脳血管疾患の患者家族は、負担額が「思ったより高い」と感じる割合が平均の4割を上回り、「負担に感じる」との回答も8割強に上った。しかし、「入院より在宅」を希望する人は7割に上った。

調査は12月18日~24日までインターネットで行われたもの。対象はがん、認知症、脳血管疾患、運動器疾患、その他てそれぞれ100人ずつ。在宅医療を受けている患者の年齢層は60代以上が7割を占め、在宅の期間は1年以上が過半数。生活保護、住民税非課税世帯はなかった。医療者の在宅訪問頻度は月4回と月2回がそれぞれ28.6%、27.2%だった。

 
月平均自己負担額は平均で2万1610円で、がん(平均3万0650円)、脳血管障害(平均2万5070円)で負担が多かった。最大は12万円でがんと運動器疾患でみられた。
 
自己負担額について「思ったより高い」と認識しているのが41.0%、「推定どおり」が37.6%。疾患別に「思ったより高い」の割合が高かったのは認知症の53.3%、脳血管疾患の46.7%で、両疾患については負担感について「負担に感じる」との回答が、それぞれ87.8%、81.8%と、平均の76.4%を上回った。
 
がんについては、「思ったより高い」と認識しているのが36.4%、「負担に感じる」との回答は75.0%で平均を下回った。
 
負担感を感じながらも「入院より在宅の方がよい」の回答は70.2%と7割を占めた。同社は「住み慣れた家での治療を望んでおり、在宅医療費の負担軽減は解決すべき大きな課題の1つである」と指摘している。
 
調査に寄せられた在宅医療の改善点は次のとおり(自由回答)。
◎医療費などの経済的負担の軽減
・料金が高く、家計への負担が大きすぎる。そのため、食費の捻出も困難。ホント、何とかしてほしい。
・安くだれでも受けられるようにしてほしい。
・今後医療費が増えると思うので、できるだけ自己負担分を減額してほしい。
・利用料金をもう少し安くして、利用しやすくしてほしい。
 
◎医療体制の整備
・病状か急変したときにすぐ医師に相談できる仕組みを充実させてほしい。
・在宅医療の医師が少ない。
・希望する時間帯に、なかなか訪問して頂けないので負担になっています。
・夜や土曜日曜で病院が開いていない時に、発熱があったり体調が悪かったりしていると、どこに相談したらよいかがわからない。
 
◎家族の負担軽減
・在宅医療は日常的には家族が看護しなければならなく、実情は非常に負担となる。特に夜間などに体調が急変した場合など。
・周囲の理解がほしい。
・在宅医療を行う医師が少ない。最終的に家族一人ではすべての介護を担うことがなかなか難しくなる。
・周辺に相談できる相手がいない。
・在宅医療の世間での認知度、理解度の向上を期待します。
・本人の希望にそえば、在宅が一番いいと思うが、家族にとっては抱えきれないこともある。
・入院するより患者の精神衛生好ましいのは間違い無いが、家族の心身負担が大きいため、ヘルパー等の補助が有ればと思う。
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