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【World Topics】求人難?実はドラッグ問題

公開日時 2016/06/08 03:50

重機製造大手のJCB社の エピソードは全米によく知られている。数年前にJCB社本社で開催された求人フェアに集まった求職者たちに人事担当者が「では次にドラッグ・テストを受けていただきます」と言ったとたん、求職者の半数が帰ってしまったのだ。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

米国の問題はJCB社のエピソードが、決して例外的な笑い話ではないところにある。米国ではドラッグ・テストは通常の採用手順のプロトコルであるが、実は、薬物中毒問題を抱えているためにテストを受けられないで帰ってしまう求職者や、あるいは受けても判定結果が悪く採用対象とならない求職者が多く、これが採用を阻むカベとなって失業率を押し上げているからだ。米国では、ブルーカラー・ワーカーの失業問題は実は薬物依存の問題であると言っても過言ではない。

米国の製造業が他国に比して弱いのは、これが原因だとの声も上がっている。米国の製造業は長い間、慢性的な人出不足にあえいでいるが、その原因は実はドラッグ・テストをパスできる労働者を確保できないからだというのである。

Nathan Dealジョージア州知事は企業の要請に応えて、ドラッグ・テストが陽性であった州内の求職者のために、州がカウンセリング・サービスの提供を開始。経費もかかり、成功もおぼつかないが、働く意欲のある求職者が得られないのは大きな社会問題であり、行政が解決すべきこととしている。
 

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