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GSK 日本市場にAG投入へ GEメーカー・アスペンジャパンから販売

公開日時 2014/10/10 03:52

グラクソ・スミスクライン(GSK)日本法人は10月9日、ジェネリック(GE)メーカーのアスペン社(本社:南アフリカ)が設立する日本法人を通じてオーソラズド・ジェネリック(AG)を投入すると発表した。GSK日本法人は今後、抗生物質など一部長期収載品をアスペンジャパンに移管。15年末までに、必要な手続きを経てAGとしてアスペンジャパンが販売する。これによりGSKは新薬事業に注力し、アスペンとしては成長するGE市場を取り込む考え。

 
海外では英GSKがアスペン社に12.4%出資しており、アスペンを通じ抗凝固薬アリクストラなどのAGを販売する関係にある。このほど両本社が結んだ新たな戦略提携により、GSK側から25%出資を受ける形でアスペンジャパンが設立され、日本でも同様に展開することになった。まずは抗生物質のオーグメンチン配合錠とモダシン静注用、関節リウマチ薬リドーラ錠、駆虫薬エスカゾール錠--4製品(2013年売上約20億円)を、同一ブランドのAGとしてアスペンジャパンが販売する予定だという。製品の製造はGSKが行うとしている。
 
新設されるアスペンジャパンは資本金25億円で、15年末までに事業をスタートさせる。GSKは出資比率に応じて利益の配分を受け、アスペンジャパンの取締役会へ取締役を派遣するが、社長、営業などの体制はまだ決まっておらず、GSKからの社員の移籍などは行わないとしている。
 
GSKによると、長期収載品の全てを自動的に移管する形にはなっておらず、その都度検討することになる。GSK日本法人で主に長期収載品を扱う「ヴィンテージ部門」の取扱製品には、移管予定の4製品も含まれているが、同部門は今後も維持するとしている。
 
AGは、先発メーカーが許諾した、先発品と原薬や添加物、製造方法が同一のGEを指す。武田薬品のブロプレス錠、ノバルティスのディオバン錠、サノフィのアレグラ錠の各製品のAGが既にあり、増えてきている。 
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