肝炎対策の課題は高齢患者有効な治療法活かせる政策展開を
公開日時 2009/05/31 00:00
武蔵野赤十字病院副院長消化器科泉並木部長政府の肝炎対策が強化されている。4月1日からは医療費助成の対象を、C型肝炎、B型肝炎治療に対するインターフェロン(IFN)治療期間を広げ、72週まで認めた。難治例を救済するのが狙いだが、一方で、高齢者を中心とする肝炎患者はリバビリンによる副作用などで治療を完遂できないケースも少なくない。また、確かな治療法がある一方で、治療を担う専門医や、専門医を中心とする医療連携など医療体制の整備も課題となっている。高齢患者が多いという特徴を踏まえ、今後どのような政策展開が必要なのか、どのような新薬の開発が期待されるのかなどを伺った。肝炎対策の現状は02年から全国で行われたウイルス肝炎検診で、高齢になるにつれてC型肝炎ウイルスのキャリア率が高いことがわかりました(図)...