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ASCO キーハイライト 乳がん治療薬・PARP阻害剤が有望

公開日時 2009/07/06 23:00

米医薬マーケティング企業ザ・マトソン・ジャック・グループのリチャード・ワグナー氏(シニア・ディレクター)とゴードン・ゴコナワ氏(シニア・コンサルタント)は7月2日、サイニクス社と共同で開いた「ASCO2009キーハイライト・セミナー」で講演。トリプルネガティブ乳がんの新規の分子標的薬PARP阻害剤オラパリブ(BSI-201)、非小細胞肺がんではザクティマ、胃がんではハーセプチン、前立腺がんでは新規ホルモン療法剤アビラテロンなどが有望視されていると解説した。

トリプルネガティブ(TN)乳がんはエストロゲンレセプター、プロゲステロンレセプター、HER2のいずれもが陰性とされる難治性乳がんで、国内では乳がん患者の15%を占める。ホルモン療法や抗HER2療法などで効果がなく、新たな治療薬の開発が求められている疾患。PARPは細胞増殖と切断されたDNAを修復する酵素で、PARP阻害剤はDNAが二重、三重に切断されたときに切断の修復機能が働くとされる。
ワグナー氏は、英アストラゼネカが開発中の経口のPARP阻害剤オラパリブのフェーズ2試験で優れた結果が得られたと紹介。「PARP阻害剤は最もエキサイティングな薬剤。単剤で腫瘍縮小効果が得られたほか、コホート研究でPFS(無増悪生存期間)が長くなっている」と述べ、単剤だけでなく、化学療法との併用で効果が得られる可能性を指摘した。

非小細胞肺がんでアストラゼネカが開発中の経口分子標的薬ザクティマはEGFRとVEGFRの双方を標的とする分子標的薬。同剤のフェーズ2試験では、イレッサとの比較で「高用量のザクティマでよりよい結果が得られた」と説明。また、特徴として「タルゼバとOS(全生存期間)やPFSでも似通っている。しかし、下痢がザクティマで多いが、発疹が少ない」と話し、「タルセバのように対象患者を絞れば承認される可能性がある」との見方を示した。

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