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患者の9割が日常生活に支障 骨粗鬆症患者への調査結果公表

公開日時 2012/10/12 04:01

 

日本イーライリリーは、国内初の自己注射による骨粗鬆症治療薬フォルテオが発売2年で処方患者数5万人を突破したと発表。あわせて、骨粗鬆症治療に取り組む患者の意識・生活に関する調査結果を公表し、患者の9割が「日常生活に支障がある」と回答し、多くの患者が痛みや骨折の恐れについて悩んでいる実態を報告している。

 

調査は骨形成促進剤を使用している骨折リスクの高い骨粗鬆症患者438人を対象に、意識調査を実施したもの。調査期間は11年7月~8月。回答者の平均年齢は73.4歳で、60歳以上が95%を占めた。

 

調査結果によると、患者の9割が「痛み」「骨折する、骨折しやすい」など、日常生活に支障を感じていることが明らかになった。最も困っている悩みは、「痛み」(24.0%)、「骨折する、骨折しやすい」(21.0%)、「歩くことがつらい、歩けない」(10.0%)の順に多かった。

 

骨折により9割は困難な日常生活を体験していることも分かった。骨折で最も困っていることは、「痛みで動けない、歩けない、歩行困難」(17.2%)。それに、「日常生活が送れない、日常生活が不便」(13.8%)、「体が動かない」(同)、「トイレ」(11.0%)などが続いた。約9割の患者が当たり前にできていたちょっとした動作が困難になったという体験をしていることが分かった。

 

50歳以上の女性の3人に1人、男性の5人に1人が骨粗鬆症を原因とする骨折を患っているとされる。脆弱性骨折を患う女性患者の多くが、骨粗鬆症の適切な診断と治療を受けていないことを示すエビデンスもあるという。日本国内の患者数は推計1280万人で、40歳以上の腰椎骨密度から推定した骨粗鬆症の発症率は女性で2.3%/年、男性で約0.6%/年との報告がある。

 

フォルテオは骨形成促進剤で、骨折の危険性の高い患者、骨折の連鎖を起こすリスクの高い患者に対するアンメットメディカルニーズに応える製品として発売された。自己注射剤のため、発売前は高齢の患者への導入は難しいのではないか、との懸念も指摘されたが、同社によると「注射手技に関する不安や疑問を取り除くため、専用フリーダイヤルを含むサポートプログラムを充実させたことが成功要因のひとつ」としている。米国では発売から10年目を迎え、世界の処方患者数は100万人を突破したという。

 

 

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