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BI IFNフリーの経口薬3剤併用HCV治療 フェーズ2で最大85%がウイルス学的著効

公開日時 2012/11/20 04:01

独ベーリンガーインゲルハイム(BI)は11月19日、C型肝炎(HCV)に対し、インターフェロン(IFN)を用いず、同社が開発中のプロテアーゼ阻害剤faldaprevir(開発コード:BI 201335 NA)と非ヌクレオシド系ポリメラーゼ阻害剤「BI 207127 NA」などの経口薬を併用する治療法を検討するフェーズ2b(「SOUND-C2」試験、日本含まず)の結果を日本法人を通じて発表した。発表によると、「BI 201335 NA」と「BI 207127 NA」に抗ウイルス薬リバビリンを加えた「ポリモダール療法」(28週投与)で、C型肝炎ウイルスの最も一般的なタイプのジェノタイプ1b患者の最大85%がウイルス学的著効(治療終了後12週または24週時にウイルス消失)を達成した。これとは別に、同療法の治験は日本でも行われており、現在フェーズ2という。

IFNフリーの療法は、IFNによる副作用や同剤との併用療法では効果が十分に得られない患者に対する選択肢となりうるもので、そういう患者は全体の50%程度に上るといわれる。同社は今後「ポリモダール療法」が「現行のIFNベースの治療よりも短い治療期間で、より多くの患者のウイルス学的著効を達成するだけでなく、副作用を軽減できることを明らかにしていきたい」としている。

「SOUND-C2」試験では、ジェノタイプ1型HCV(1a型、1b型)の未治療患者362人を対象に、いくつかの用量と投与期間を並行して検討された。その中で、「BI 201335 NA」(120mg 1日1回)+「BI 207127 NA」 (600mg1日2回)+リバビリンを28週投与した群において、ウイルス学的著効を69%の患者で達成。日本では7割程度を占める1b型患者では85%に上った。全患者集団で37人いた肝硬変患者では67%がウイルス学的著効となった。

同社は今後、「ポリモダール療法」を検証するフェーズ3を開始する。プロトコルや承認申請のめどなどの詳細は開示していない。

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