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        <title>新世代MR講座～オジサマ編～</title>
        <link>https://www.mixonline.jp</link>
        <description>ミクスOnlineは、ヘルス・サイエンスの発展に欠かせない要素である医薬品業界の市場情報やヘルス・サイエンスに関わる人々の知識向上につながる情報・サービスを提供する医薬情報サイトです。</description>
        <language>ja-JP</language>
        <copyright>Copyright © 2009-26 株式会社ミクス</copyright>
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            <title>ミクスOnline</title>
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        <item>
            <title><![CDATA[カルテを書いてみよう]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=40232</link>
            <description><![CDATA[まっさらな2号用紙を初めて手渡された向井所長は、この書式がカルテの基本部分だと説明されたものの、大きな戸惑いを隠せなかった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Sun, 30 Jan 2011 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[訪問規制と向き合う]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=40104</link>
            <description><![CDATA[内勤中にデスクの書類を整理していた桜田マネージャーは、“当該エリアにおける訪問規制施設の増加について”と題された報告書を見つけ、何かを思い出したように手早くパラパラとめくりはじめた。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Tue, 28 Dec 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[趣味が合いますねえ]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39964</link>
            <description><![CDATA[予定よりも遅く、20時過ぎに営業所へ戻ってきた高槻ＭＲは、明らかに上機嫌であった。帰り支度を始めていた向井所長は、やけに調子が良さそうだなと柔和な笑顔で声をかけた。「所長、今日は大きな発見があったんですよ。例の病院に赴任してきた診療部長、実は僕と同郷なんです。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Mon, 29 Nov 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[医の倫理とMRの倫理]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39810</link>
            <description><![CDATA[管理職研修の一環として、営業部門を対象に倫理教育が導入されて今年で3年目。事前に提示される研修課題も少し趣向が変わってきたようだ。向井所長は自宅で漠然とイメージしてきた内容を「MRの倫理」というテーマとすり合わせるべく、浮かんだアイデアを樹形図に組み立てていた。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Thu, 28 Oct 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第14回　MRデータベースの作成]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39663</link>
            <description><![CDATA[さて、どの欄から記載しようかな・・・。新人同伴の病院訪問から戻った桜田マネージャーは、机上のノートパソコンを起動させる間、会社支給のiPadを無造作にいじり始めた。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Wed, 29 Sep 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第13回　医師を演じるMR]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39496</link>
            <description><![CDATA[MR研修の種類はいくつも経験しているのだけれど、我ながらロールプレイについては演じるのが上手い営業所長の一人だと思う。若手MRを厳しく鍛える目的で行う場合には、恰幅の良いベテラン医師らしく振る舞うことも慣れているし、内心でドギマギしている部下たちのわずかな動揺だって見逃さない。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Mon, 30 Aug 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第12回　医師のつぶやきを収集する]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39385</link>
            <description><![CDATA[昔は講演会や接待ゴルフで土日出勤が当たり前だったというけれど、そんな生活では挙式披露宴の準備も進まないよな、と細かい文字で書き込まれた式次第を凝視しながら、桜田マネージャーは感慨深く思うのであった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Thu, 29 Jul 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第11回　イメージ戦略の再構築]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39243</link>
            <description><![CDATA[千葉愛友会記念病院 腎臓内科部長有限会社 オフィス・ミヤジン 専務取締役宮本　研◎地味路線からの脱却？営業所に搬入されてきた新しい販促ツールの数々を目の当たりにして、向井所長も桜田マネージャーもただ唖然とするばかりであった。荷物の届け先を間違えているんじゃないかと一瞬不安に思ったほど、搬送用の段ボール箱からして明らかに洒落ている。中身を取り出した後、無造作に崩すのはもったいないくらい作りが良い箱だし、そのまま床に整然と並べたら欧風の雑貨屋と間違えそうだ。「所長、こんな格好いい段ボール箱をうちの会社でも作れるんですねえ。」蓋付きの白い段ボール箱を嬉しそうに抱えた桜田マネージャーは、余ったら新居へ持って帰りたいなと呟いてから、奥の資料置き場へと運んでいった。確かに、そのまま家の中に積んであっても違和感のないほど、優れたデザイン性を持っている。有力先発品の特許切れに突入する今期に備えて、いずれ相次ぐ後発品との差別化を図るためのブランディング戦略が密かに練り続けられていたと聞く。結果として、ベストセラー製品名の連呼や、愛くるしいキャラクターグッズに頼る現路線は、企業ブランド力を維持していく点では不十分という判断になったそうだ。これだけでも驚きなのだが、“会社全体で革新的なイメージを構築する”という新経営陣の意気込みは、得意先で最も見られているという理由で、紙袋と販促資材を大刷新するにいたった。あらかじめ社内報で告知されていたものの、実際の製品パンフレットを手にとってみると、光沢のある用紙は明らかに高級であるし、少し角張った感じの独自フォントも製品ロゴもまるで一流デザイン会社のように洗練されている。出版業界で話題を集めている新進気鋭のデザイナーたちに依頼してコンペを開催し、選ばれた小さなデザイン会社が専従で当社の販促資材やサイト関係を一貫してデザインする仕組みになっている。新興の航空会社で同様のブランディング戦略をとっている前例があったことも、この刷新のきっかけになったそうだ。さらに有料制インタビューで全国の医師から回答を集めてみると、これまでの説明用パンフレットやＤＶＤ、講演会案内について「受け取る魅力がない」との意見が半数を超えていることが分かり、自社製品情報の保有を促す方策としても、今回のデザイン刷新は不可避となった。「うわっ、まるでブランド品の袋みたい。取っ手にまで凄くこだわっているんですね。」太めの麻ひもで作られた持ち手部分を珍しそうに眺める川悦さんは、これなら女性の先生にも自信を持って袋ごと渡せます、と微笑んだ。男女別デザインの紙袋を作成するかは議論中らしいが、現場の女性ＭＲたちが意見をあげればすぐに実現しそうだ。大きめの封筒やボールペン類も新しい簡素なデザインに変更されたのだが、在庫になりがちなキャラクターグッズを廃止した関係で、会社全体のコスト管理としては問題ないのだという。要は、考え方の変化なのかもしれない。説明会の案内状を営業所で作成するためのソフトは、独自フォントで見栄え良く仕上がるように工夫されている。さすがに添付文書や統計データについては限界があるものの、既存のものと比べると圧倒的にスタイリッシュだ。そう遠くないうちに、バッジや営業用カバンも刷新し、今年中にはiPadを全ＭＲに導入しての現場プレゼンテーションも開始される予定だ。洗練された企業イメージにふさわしいスーツも、揃えなきゃいけないな。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Tue, 29 Jun 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第10回　MRインタビュー会、始動]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=39082</link>
            <description><![CDATA[千葉愛友会記念病院 腎臓内科部長有限会社 オフィス・ミヤジン 専務取締役宮本　研◎精神的重圧にも負けず手元の資料を確認する桜田マネージャーは、毎週末の寝不足がついに大切な仕事の集中力にまで響いてきたことを実感しつつも、この“有料制インタビューの発展版”も営業所内で最初に成功させようと、気合いを入れ直した。4月から試験導入された医師への録音付き公式インタビューは、社内の懸念が拡大するよりも担当施設へ浸透していくのが早く、噂を聞きつけた臨床医たちからの問い合わせが続いたために、本社側が専門に対応する窓口を慌てて設置する事態となっている。こうなると、「まだ不慣れでして・・・」という現場ＭＲの言い訳も成り立たず、当初は乗り気でなかったＭＲを含めて皆が必死に準備せざるを得なくなった。挙式まであと1ヶ月を残すばかりで、週末ごとに披露宴アイテムの最終確認に追われている桜田マネージャーは、一緒に暮らし始めた婚約者の機嫌を損ねないよう気遣いしながらも、暇さえあれば分析報告書を丹念に読み返してきた。普段の訪問では意識しない多角的な視点を身につけていく感覚は、これまでの管理職研修や教育セミナーでも分からなかった点だ。今月からは、個別の有料制インタビューと医師座談会を合体させる形式で“ＭＲインタビュー会”が企画されている。合同面談とも少し異なり、専門分野の医師たちが自由闊達に意見を交わせるよう、当日の議題については各ＭＲが事前に確認をとってある。会を盛り上げるためには直接、日頃から気になっているトレンドを聞き出しておくのが良い。司会役の桜田マネージャーは、これまで各研究会の幹事会に同席したときの記憶をもとに、参加医師たちがどのような論点と興味を持っているのかを推測し、円滑に議論が進むよう工夫をしなければならない。単に同席して相づちを打っている時とは異なり、4名の回答と議論が制限時間内に収まるよう誘導する必要もあり、“医師視点”を強く意識しなければ突拍子もない方向へと流れてしまいそうだ。当然、録音付きの公式記録なので司会の不手際は会社の評判に関わるし、ＭＲ個人の見識や力量が明確に表れてしまう。皆が尻込みするような大役をこなしてこそ本当のプロだ、と気を引き締めて会場へと向かうわけであった。「さて、先ほどご指摘がありました容量依存性の副作用リスクですが、弊社が開発段階で得ている動物実験データでは、ご覧のようになっております。つまり弊社の捉え方と、実際に臨床でご使用いただいている先生方のご認識とに若干のズレがあるように思われます。」医師4名が好き勝手に話し込まないよう、桜田マネージャーは学術知識と経験を総動員して、討論の方向性を引っ張っていく。まるで自らが医師になったような不思議な錯覚が出てきて、とてつもなく高次元な会話をしているようだ。勉強熱心な中堅ＭＲとして議事進行の中で披露する確かな薬学知識には、参加中の医師たちも率直に驚いており、「それは知らなかったな」と正直に吐露することもある。俺って、こんなに面白い仕事をしているのか、と桜田マネージャーは大きな充実感と高次元な医学世界に触れる興奮で我を忘れそうになった。つまり飛躍の可能性を約束されて、登場する舞台があれば人は努力を欠かさないんだ。医師と対等に議論し合うなんて、ＭＲはやっぱり凄い仕事。いつかは、“妻”に自慢してみようかな。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Sun, 30 May 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第９回　在宅勤務ＭＲの創設]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38942</link>
            <description><![CDATA[千葉愛友会記念病院 腎臓内科部長有限会社 オフィス・ミヤジン 専務取締役宮本　研◎女性ＭＲは寿退職？　「無事に生まれて、今は実家近くの新居で生活しております」と丁寧な筆跡で書かれた絵はがきを食卓の上で見つけた向井所長は、赤ちゃんを抱いて微笑む元部下の姿に一抹の寂しさと、親心に似た安堵の両方を覚えた。今夜は残務整理に追われて帰宅がさらに遅くなったのだが、妻はいつものように柔和な笑顔を浮かべながら出迎えてくれ、台所の奥で夕飯を温め直している。たぶん、退職したこの子も結婚をして生活環境を変えることで、自分と同じような安定を得たかったのだろう。多忙な企業人として生活すると、仕事ではない時間の意味合いが年月とともに変わっていくものだ。営業所ではいつも上位の成績をあげていた彼女が結婚を理由に退職を申し出てきたのは、今から2年前のことだった。　当時は新薬の長期処方が解禁される時期で、若手が多い営業所の中で中心的存在だった彼女は重点病院の担当ＭＲとして、週末の出勤も惜しまずに販促活動の最前線を張っていた。真面目な人柄もあって先生方からのウケが良く、後輩が同行しているときは空き時間に医療機関へ出入りする際の心得を粘り強く教えるような熱心さも兼ね備えていた。さすがにプライベートなことまで詳しく知らなかったが、すでに交際3年目の恋人がおり結婚の意思は固まっていたようだ。　5月の連休が過ぎた頃、「お時間をいただきたいのですが」と言われ、会議室の奥で「実は、来年2月に結婚することになりました。とても悩んだのですが、今年12月にこの仕事も辞めようと思います」と打ち明けられた。ちょうど営業部門の組み替えが終わったばかりで、現場経験が豊富な彼女の退職は本当に困る。慌てて慰留しながら理由を尋ねたのだが、結婚後は夫の転勤も予想されるので、突然の異動がありうるＭＲは続けられなくなったのが決断の理由だと言う。「それに、ダイバーシティ推進に前向きな会社だといっても、実際に育児休暇から復帰した女性ＭＲは数人だと聞きます。担当している仕事量を考えると、結婚後に子育てとＭＲを両立するのは到底無理なんです。」就職した頃は結婚間近の自分というのが想像できない年齢でもあったし、これからは社内での責任も増えていくことを考えると、本社への異動を願い出ても夫に迷惑をかける可能性が高い。共働きをするかはＭＲを辞めてからじっくり考えたいと告げられ、それ以上の詰問ができなかった向井所長は黙って頷くしかなかった。彼女がまだ働き続けたいことは、無言でも分かった。　表向きは“女性に優しい社内支援制度を整備”だとか“子育てサポート企業に認定された”など女性の就職活動生が喜びそうな宣伝をしている会社が増えてきたが、本当に実現できるのだろうか？これまでも女性ＭＲは、結婚や夫の転勤によって退職や転職をする人が多く、辞められてしまう側から男尊女卑をあおるような苦情が出ることだってある。長くＭＲを続けられないことは職業経歴を途中で自己否定する結果となるし、彼女が退職を決意する前にこの“在宅勤務ＭＲ”が運用開始されていたならば、2年前に勇気を持って引き留められたのではないだろうか？苦楽を共有しながら一緒に働いてきた仲間が、蓄積した社会経験を生かすこともなく業界から去っていく現状は、やはりおかしいのだ。そして有能な女性ＭＲに医療現場での戦力として活躍してもらうことは、何より男性にとってのメリットが大きい。何故、これまでこの業界は自力で解決できなかったのだろうか？]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Thu, 29 Apr 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第８回　有料制インタビューの導入]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38802</link>
            <description><![CDATA[◎予想以上の厳しさ　あくまでも試行期間だからと、成功率が高そうな中堅ＭＲたちを自ら選んで有料制インタビューに参加させた向井所長は、その惨憺たる結果に目を覆うばかりであった。まだ社内でも手探りの段階なので多少の失敗は許容すべきであるし、この録音だけでＭＲの質を論じてはいけないのだけれど、彼らが馴染みの医師とさえ専門的には“対話できない”と判明すると本当にがっかりする。普段の所長同行で重点的に指導しているつもりでも、プロパー意識が残る中高年からの指導は、こういった若者たちの職業意識にまで届いていないらしい。　「たぶん、私たちが研修で習ってきているスキルとはまったく別次元のことなのかもしれません・・・。」いつもの覇気が失せてしまった川悦さんは、在宅勤務ＭＲが作成したインタビュー報告書をぼんやりと見つめながら、力なく答えた。今回のプロジェクトは最初に開業医から実践していくため、地域医師会で評判が高い川悦さんは自信満々であったのだが、本社の医療情報部門から指定された質問に加えて、営業所内で独自作成した質問、そして川悦さんが作成した質問と続けていく途中では、医師からの返答に窮する場面が目立つ。ＩＣレコーダーはその場の気まずさまでも鮮明に録音しており、美人MRと名高い川悦さんのプライドを深く傷つけるのであった。　確かに、あの温厚な老先生がこんなに細かい分子学的な作用機序をこだわって聞き返してくると、事前の準備が間に合わないな。『おい、それは2年前のLancetに載った発表だし、最近も頻繁に引用されているだろう。』川悦さんが答えられない箇所では、まるで部下相手に話しているように口調がきつい。報告書を読むと、医師が用いた医療略語を勘違いしたり、薬剤名を別の製品と取り違えたりと細かいミスが目立つ。もちろん、それなりに上手くインタビューできている範囲もあるが、老先生が配慮してくれたのかもしれない。あとでもう1回、録音を聞き返す必要がありそうだ。　『まあ、やよいくん、悪く思わんでくれよ。こちらもタダで喋っているわけじゃないからね、医師としての知識をキミにぶつけてみただけだ。それにしても、おたくの会社も変わったことを思いついたもんだな。』録音の最後に老先生が豪快に話している場面で、ようやく川悦さんは少し微笑んだ。「私、これまでもＭＲとしての勉強を続けてきたつもりなんですけど、先生たちが面会中に手抜きをしているんじゃないかって、いつも気になってたんです。だってＭＲが面会しても、先生たちには一銭も入らないじゃないですか。廊下で素っ気なくって、接待で賑やかに喜んでいるだけの先生もいるし。でも、このインタビュー中の先生たちは本気で凄い迫力があるし、こちらの曖昧さを許してくれないし、何より話がそれぞれ違っていて驚くんです。」昨日は高槻が真っ青な顔をして帰ってくるし、普段のＭＲ活動とは異質のインタビュー録りを並行するというのは、職業意識を変革する良いきっかけなのかもしれない。「俺もこんな鋭い質問を返されたら、その場で撃沈だな。」来週から有料制インタビューに参加する予定の桜田マネージャーは、いつにも増して真剣な表情で分析会に参加していた。ＭＲが専門性の高い医療情報職として医師を黙らせる水準に到達するには、こういう膝をつき合わせた真剣勝負が欠かせないのか、と少しずつ意義を理解し始めた4月であった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Mon, 29 Mar 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第７回　ワーク・ライフ・バランスだって？（後編）]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38630</link>
            <description><![CDATA[◎新展開の業務　今回のプロジェクトは慣れるまでが大変そうだな、と向井所長が机越しに話しかけると、「まったくもって同感ですよ」と桜田マネージャーは口をへの字に曲げて、困り果てた顔で首を左右に力なく振った。先日、本社営業本部で“新たなＭＲ業務指針”が正式に策定されたのだが、これが相当に厄介な内容だと社内では話題になっており、しかも実践に移行するまでの追加研修や報告用書式の確認作業などは不慣れな分、面倒な手間がかかりそうだ。　効率の悪い残業を抑制しつつ、リストラによらないコスト削減策を巡って侃々諤々の議論が繰り広げられた結果、次年度の改善案には外部コンサルタントの意見も採用されることになった。『当社における長時間残務の実態』という項では、“もはや現状のＭＲ業務の部分的な変更だけでは、抜本的な改善につながらない”というありふれた文言に続いて、“当社は試験的ではあるものの、医師への有料制インタビュー活動をＭＲ業務へ大胆に組み入れる（注：契約書面および費用については別紙参照）”と記載がある。医師への有料制インタビュー？別紙をめくると、そこには対象医師別の時間単価が5段階に示されている。　一体何のことやら？と当初は外部コンサルタントの説明を聞いた委員たちも呆気にとられていたのだが、このビジネスモデルを提唱した研修企画会社と数回のブリーフィングを経て合意に至り、我が社が国内製薬企業として最初の実践例となるらしい。　全都道府県で実行していく中での段階的な進展ステップというのも細かく規定されており、既存のＭＲプロモーション基準から逸脱しない範囲ながらも、ほとんど未知の道筋に近い。「どうせ前例を踏襲するならば、もっと費用対効果が強烈なビジネスモデルを実行されたらいかがですか？」と、堅物の本部長たちが外部コンサルタントをつとめた宮本研医師から派手にけしかけられたという噂があるくらいだ。これがＭＲ業務の時間短縮と実務担当の再配置、さらにＭＲの資質向上とワーク・ライフ・バランス達成につながる新しい“業務コンセプト”だと指摘されても、一気に納得するのは難しいが。　ともあれ、午後の営業所内会議では出先から帰ってきたＭＲたちに今後の手順を説明するのだから、上司としては自信を持って言うしかないんだろう。だいたい、昔は納入価にしたって医師への面会だって、そりゃ本人の力量次第で何とでもなったわけで、こんなに複雑な話じゃなかった。　多くの製薬企業が医師へ節度に欠けた接待攻勢をかけていたのだって、当時の業界情勢を考えたら必要悪な面もあったわけだ。最近のＭＲが長時間勤務だと言っても、どこかの駐車場で都合良く居眠りしている連中だって少なくないし、若者たちのひ弱さと言ったら・・・と内心でひとしきり愚痴ってから、向井所長は思考回路を切り換えることにした。“嘆く前に一歩でも進め”という大学時代の恩師が好んだ言葉を思い出し、小さいながらも責任を負った一国一城の主であることを再確認した。　「次年度に取り組む営業改革プロジェクトの概要はここまでだ。正直言って、私も初めての内容になるので皆と同じように戸惑っている。しかし、絶望しているわけでもない。時代が変われば、嘆いているよりも少しずつ前進することの方が大切なんだ。」一瞬、きりっと静まりかえった会議室内に、これまでとは違う何かを感じた向井所長であった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Thu, 25 Feb 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第６回　ワーク・ライフ・バランスだって？（前編）]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38479</link>
            <description><![CDATA[◎理想主義かもしれんな　典型的な2010年問題を抱えている我が社は、次年度を控え2月になってからはエリア内の営業所長たちで集まる機会が多くなってきた。支社会議室の片隅で、患者数の伸び悩みが原因で経営が傾いている取引先病院の情報交換をしていた向井所長は「ところで、おたくの新人は早く帰りたがったりしないの？」と別の営業所長から興味津々に質問された。いや、うちは外回りを終えてもデスクで遅くまで話し込んでいる中堅が多いから、若手には真似しないように口酸っぱく言っているよと深く考えずに答えたところ、「こっちなんて、長時間労働を本社に訴えるって息巻く新人が徒党を組んで困っているんだ」と、ありがたくない愚痴の続きを嫌になるほど聞かされるのであった。　現場の一社員が本社宛に陳情したところで、社会人になったばかりでまともに取り合ってもらえないだろう、と嘆く向井所長であったが、人事部も研修部も若手ＭＲの間で悪評がたつと来年度の採用活動に支障が出ると結構、神経質になっているらしい。昨秋、うちの営業所に配属された新人たちも認定試験が終わってからはガス欠みたいな表情で連日ボンヤリしているな。仕事で抱えるやりきれなさに直面し、未来を思い悩むのは社会で生き残る厳しさを痛感する共通儀礼だろうと個人的に割り切っているものの、管理職の立場で部下に対して明快な答えを出せと言われれば急に歯切れが悪くなってしまう。　否定されつつある“ゆとり教育”なんて、結局は根性が足りない未熟者の大群を作り出しただけなんじゃないか？詰め込み型教育に耐える強靱さを与えられないで、どうやって現代社会の混沌さに打ち勝っていくのだ。　そんなときに限って、今日のエリア会議で「当社ＭＲにおける長時間労働の改善試案」について中年管理職たちが難しい顔で協議しているのだから、世の中は本当に皮肉なものだ。けれども配布された社内資料を確認してみると、ベストセラー製品の特許切れについて危機感が広まり始めた一昨年以降、自社ＭＲの平均残業時間は着々と増えつつあって、営業所の近くに住んでいる社員が多いにしろ入社5年目以内の帰宅時間は遅くなる一方だ。うちも連日21時過ぎまでパソコン画面と向き合っている連中がいて、仕事後にネットサーフィンでもしているのかと思いきや、学術データベースで難解な資料の検索をやっていたりする。　長時間労働は人件費増大につながるのだから経営的には悪でしかないが、初期の試練を乗り越えた若手ＭＲたちが、仕事に対して意外と自主的で真面目だという証拠でもある。予期せぬ転勤に振り回されてきた自分も、慣れない土地で妻が子供たちを抱えて苦労続きだったのは申し訳なかったと思うし、深夜帰宅が続いたために幼かった娘たちが父親の顔をなかなか覚えられなかったのは今でも後悔するばかりだ。でも、当時はどの職種もそれくらいの長時間労働で家族を養っていたのだから、資料に掲げられている“ワーク・ライフ・バランス（＝仕事と生活の調和）”を謳う時代になったことは当然の反動かもしれないな。　世界的な不景気に加えてデフレのご時世に、私生活との調和を掲げた理想論が通用するのか？うーむ、でも実現する努力なしには長時間勤務の実態もずっと変わらんのだろう。分厚い参考資料をラインマーカーで確認しつつ、向井所長はおしゃれなデザインの老眼鏡片手に夕方まで続く長丁場に臨むのであった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Thu, 28 Jan 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第５回　臨床研修医を巡るアレコレ]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38334</link>
            <description><![CDATA[◎深く考えたことがないけれど　今月末のウェディングフェアが通算で何カ所目になるのだっけ？と、恋人から指示されるがままに結婚式場巡りを続けている桜田マネージャーは、たまには週末らしく宅飲みでもしたいなと呟きつつ、外来待合室の壁際で持参資料を確認していた。今日の訪問先は県庁近くに位置する500床規模の市立総合病院で、内科医が集団で大学医局に戻るかもなんていう危うい噂が半年前に流れたこともあったけれど、院長が市幹部たちを懸命に説き伏せ、勤務待遇の改善を約束して常勤医たちをつなぎ止めたという話。外来予定表には空欄や非常勤医の名前も目立つようになってきたし、こういう病院は診療報酬削減と高コスト体質でどこも経営が苦しいのだろうな・・・。　治験担当医とアポイントを取ってある循環器内科外来の前で、じっと目をこらして診察ブースの方向を観察していると、手に握りしめた青色の聴診器が目立つ若い風貌の医師が1人、駆け足で処置室から出てきた。近づいてきた彼に軽く会釈すると、20歳代半ばとおぼしき男性医師は桜田マネージャーの左胸に輝くＭＲバッジに気づき、続いて入館許可証と会社の名札をちらっと見てから、「このバッジって、皆あんまり付けていないですね」と声をかけてきた。予想外の一言に慌てたものの気を取り直し、当社では訪問時の着用を義務づけていますと返答すると、「僕らの研修医マークみたいなものですか？」と改めて質問してきた。いや、これは認定試験に合格すると全員がもらえますが、着用については各社や個人の判断ですと答える桜田ＭＲ。そうか、俺はＭＲって資格職なんだよな、最近は忘れかかっていたけれど、そういうライセンスを有しているわけだ。医師の名札には循環器内科ではなく“臨床研修医”と書かれている。まだ研修医なんだ、この人。　「先月は、そちらの特別講演会に出ましたよ」と勉強熱心な様子の男性研修医は、新規製剤の処方量と相互作用についての鋭い質問を始め、社内勉強会で質疑応答をみっちり練習しておいて良かったと安堵する桜田マネージャーであった。若くても医者って仕事は大変なんだろうなと思惑を巡らす中、男性研修医の左手薬指に輝く銀色のシンプルな指輪がふと目に止まった。この先生、若いのにもう結婚してるんだ・・・。それに引き替え俺はいまだに式場巡りか・・・と表情が曇った桜田マネージャーの視線に気づいた男性研修医は、すらりとした左手で頬を軽くかきながら「結婚指輪は、勤務中も外したくなくて」と恥ずかしそうに微笑み、すでに2歳の女の子がいると告げられた桜田マネージャーの度肝を再び抜くのであった。「学生時代、研修医になったら忙し過ぎて結婚式も挙げられないだろうねって妻と話していて。ただでさえ社会人になるのも医者は2年遅いし、バイト禁止で稼ぎが少ないのは覚悟してでも、学生結婚したほうが良いかって思ったんです。」　毎日のように病院や診療所に出入りしていても、まだ知らない医師の世界って実はたくさんあるんじゃないかと、急に気になりだした独身三十路の担当ＭＲであった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Sun, 27 Dec 2009 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第４回　宴席についての事業仕分け]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38249</link>
            <description><![CDATA[◎師走のある夜　12月になってからは週3日ペースで夜の宴席に出向いているせいか、普段は胃もたれなど感じることのない向井所長は、金曜日の20時を過ぎてさすがに胃腸の調子が厳しくなってきた。目の前にずらりと並んだ美味しそうな揚げ物類には意識して手を伸ばさず、あっさり味で油分が少ないであろうと思われる総菜類をせっせと探している自分の姿にあらためて気がつくと、いつもは体力自慢を誇っているはずが少々情けなくなってきた。高塩分・高カロリーに代表される食習慣の乱れと運動不足が結果的に脂質異常症をもたらし、恐ろしい心血管疾患の誘因となることは、スタチンなどの製品説明会でも日常的にアピールしている。そして脂質改善に劇的な治療効果をもたらす自社製品を喧伝しているのも自分たちなのだから、“師走の宴席続きによるＬＤＬコレステロール上昇が1人の中年ＭＲを心筋梗塞にしました”という悲しい結末にいたっては泣くに泣けない。来年の東京マラソンに向けて、また1月から走り込まないとな。　「おお、今年も色々とお疲れさん！向井くんのところには勉強会の実務を頼んでばっかりだからねえ。私は幹事なのに、毎回準備をさぼっていて大変に申し訳ない！」焼酎の小瓶を片手に陽気な笑い声で話しかけてきたのは、地元で数カ所の病院を経営している医療法人の理事長だ。この人はもともと外科医だったそうだが、専門領域は・・・。あっ、肺だ。「先生、今年の地域連携勉強会でも見事な座長ぶりでございましたね。とくにアメリカから一時帰国中の教授がわざわざ出向いてご講演してくださったのも、まさにご高名な先生のご人徳があってこそでしょう。さすが、この分野の先駆けでいらっしゃいますね。」仕事による慣れというのは不思議なもので、どんなに酔いが回っても体調が優れなくても、医師の前に出ると自動的に問題なく喋れるような体質となっている。所長に昇進してからも多くの場面で役立ってはいるのだが、毎回ヨイショ的な言い回しになってしまうのは何とか直したい。こちらの理事長先生は、もう何年もオペ室に入ったことすらないという噂。でも明るく社交的な人柄なので、各社ＭＲからは扱いやすさの上位にランキングされている。今年度は病院全体でうちの処方数も上昇してきたから、こうして忘年会にも部下と一緒に参加することにしたわけだ。　「ところで向井くん、実は来週の薬審でおたくのスタチンが削除候補にあがるらしいんだよ。内科の先生たちが、もっと新しいエビデンスが出ているライバル製品を使ってみたいと言っているんだとか。まあ、卸値の問題もあってねえ。後発品も含めて院内在庫をこれ以上増やせないし、私も困っているところだ。」胃もたれが瞬時に胃痛へと変わったのを、向井所長は額に流れる汗で感じ取った。そんな話、聞いていなかったぞ・・・。おい、高槻・・・！！歌い踊り疲れて宴会場の隅で居眠りしている高槻くんは、そんな上層部の会話を知ることもなく、満足げな笑みを浮かべて次の社内表彰の夢を見ているのであった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Sun, 29 Nov 2009 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第３回　リアルＭＲと   バーチャルＭＲ]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=38090</link>
            <description><![CDATA[◎情報はネット上に移行しつつある？　「キミはＭＲ君の担当者よりも可愛いねえって、あの院長にも言われちゃったんです！」気持ちよく酔いが回って赤ら顔で喜んでいる川悦さんを、向井所長は熟年世代ならではの渋い声で諭すのであった。「うむ、相変わらず医師会の先生方には上手く対応しているみたいじゃないか。この前の講演会も会場が満員になっていたし、あの夜に皆さんを集めるとはたいしたものだ。でも、ＭＲの本懐ってのはな、得意先との長い信頼関係を築くことだ。困ったときには夜中でも先生から直接、依頼が来るようなＭＲじゃないきゃいかん。なっ、高槻！」　ネクタイがはだけたままカラオケボックスの赤いソファでうつぶせに眠り込んでいる高槻くんを、向井所長は趣味のマラソンで鍛え上げた身体でひょいと持ち上げると昏睡体位に整え直し、店員に冷たい水を持ってくるよう注文した。コップのひんやりとした感触が右頬を突き刺し、わあっと目を覚まして急に正気へ戻った高槻くんは、目をぱちくりさせるとテーブルの反対側でご機嫌になっている川悦さんに気がついた。あっ、今日は無礼講だっけか・・・。　「やよい先輩、この前、彼氏さんと派手に喧嘩したんですって？」と不用意に口走って数秒後、高槻くんは左頬が一瞬で砕け散るような強い衝撃を受けて右後方へ身体ごと吹っ飛んだ。顎が・・・とうめく高槻くんは、かつては名うての武道少女だったという川悦さんの過去を焼酎4杯によってすっかり忘れていたことを深く後悔した。「あのねえ、浩介くん！今や私たちの将来は、バーチャルなＭＲたちに負けない価値を持つことにかかっているのよ！ネットの彼女たちは酔っぱらって醜態もさらさないし、ばっちりメイクして夜中でも自宅で全国の先生方に出会えるわけ。だから、生身のＭＲたちは得意先で先生の真ん前にいるときが常に勝負なのよ！私だって彼と喧嘩した次の日は目が真っ赤に腫れちゃって、本当は行きたくないの。でもね、これが私たちの仕事なのよ・・・。」　見事な突きを決めて緊張の糸が切れたのか、突然、両目から大粒の涙をこぼし始めた川悦さんはソファにへたり込むと背中を丸めてワンワンと泣き始めた。ああ、今日は大変な打ち上げ飲み会になっちゃったなと、向井所長は呆気にとられている新人2名を優しく諭してから、帰りのタクシーの手配を始めた。まさか、ここで日付が変わるまで大騒ぎを続けているわけにもいかない。まだまだ社会人経験も浅いし、毎日の業務にプレッシャーも感じているのだろうし、未熟な若者たちを年単位で実地指導していくのは責任が重いことだ。本社からもインターネットを介したＭＲ活動について、営業所から意見を募集していると連絡が来ているが、うちの部下たちを後方支援するならばともかく、余計なストレスを与えないようにして欲しいものだ。　すっかり泣き上戸になっている川悦さんと左頬を真っ赤に腫らした高槻くんは、結局は仲直りして、同じタクシーに乗り込んで駅方面へと帰宅していった。うちは、こういう意味での体育会系を目指していたわけじゃないんだがな、と自宅に戻ってから妻にこぼすと、彼女はクスクス笑うだけで、あとは何も言われなかった。無言の安心感か・・・、これって理解できるのは俺たちが人間だからなんだろうな。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Fri, 30 Oct 2009 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第２回　寿退職って聞いたけど？]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=37959</link>
            <description><![CDATA[◎適齢期ですもの　疲れ気味の桜田マネージャーは瞬くパソコン画面を凝視しては大きな背伸びを繰り返し、乱雑に積まれた文献を机の上で行き来させながら、安易な思いつきを深く後悔するのであった。築20年を過ぎた営業所の壁時計はすでに夜9時を示しているが、「明日、関係資料をお届けします」と先生に口走ってしまった以上、あまりひどい出来映えを持っていけない。ＭＲになって11年目、入社した頃並みに帰宅が遅くなってきたなあと、苦く寂しい気持ちが脳内に飛来した。この前、最近の多忙を心配している年下の彼女から「ねえ、来年には結婚できるかしら？」とデート中に直接迫られてしまったのだが、いつものように曖昧な返事をしたら、完全に機嫌を損ねてメールの返事すら来なくなった。さすがに今回は本気でヤバイかもしれないな、また謝りに行かないと・・・。公私で混沌とする頭脳を熱い職業的熱意で呼び覚まそうと机の前で格闘していると、開業医向け講演会を終えた川悦さんが颯爽と入ってきた。　「あれ、桜田さん、まだ残ってたんですか？」ベージュ色の細身パンツスーツを高めのハイヒールで見事に着こなし、髪を後ろできゅっとひとつに束ねた川悦さんは、我が後輩ながら本当に凛々しい。これで会議中の負けん気も弱まってくれれば最高なんだが・・・。　「先輩、目にクマが出来てますよ。大丈夫ですか？」くぼんだ両目を慌てて手でこすると、地面に向かって2階分くらい急降下するようなめまいを覚えた。いや、明日に持って行く資料整理がなかなか終わらなくてね、と答えてみる。いたずらっぽい表情を浮かべた川悦さんはパソコン画面をぐいっとのぞき込むと何かをひらめいたようで、自分の机から白いＵＳＢメモリを取り出して戻ってきた。「これ、同期から送ってもらった文献資料のＰＤＦです。たぶん、調べているのと同じ分野だと思いますよ。」　桜田マネージャーは後輩からの急な提案に不思議な違和感を覚えたが、そうなのかとＵＳＢメモリを開いてファイル名を判読し始めてから唖然となった。今夜はもう調べられないと諦めていた最新の基礎・臨床研究論文が、整然とフォルダ内に並んでいる。どこでこれを？！「今度、寿退職しちゃう同期入社の女の子が送ってくれたんです。内緒の資料だけど、やよいの仕事に役立つかもしれないからって。」　女性ＭＲには独自の情報ネットワークがあると言うけれど、まさかこういう連帯もあるとは・・・。「嬉しいことだけど、ご祝儀貧乏からは脱出できません。あっ、先輩の結婚式にはとびきりのドレスアップで押しかけますよ！」苦笑いするしかない桜田マネージャー。でも膨大な資料をきちんと調べている5年目ＭＲがまもなく寿退職するという事実に、一抹の寂しさを覚えもした。もったいないね、きっと優秀な人なんでしょ？「結婚したら、もう全国転勤は難しいって話していました。旦那さんと新しい環境で頑張るって。育児が達者なママさんＭＲを目指そうって、同期の仲間で約束していたんですけれどね。」女性のＭＲは俺が入社したときは少なかったけど、最近はずいぶん増えたもんなあ。　「だから先輩、次は私が寿退職を目指します！本音は辞めるのイヤなんですよ、でも両立は出来ないでしょう。27歳だし早めに子供も欲しいし、ずっと若くはないですから。」真顔で宣言する川悦さんに再び唖然となる、35歳・独身の桜田マネージャーであった。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Tue, 29 Sep 2009 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title><![CDATA[第１回　今年も新人が配属されまして]]></title>
            <link>/tabid55.html?artid=37807</link>
            <description><![CDATA[◎新人ＭＲの配属日　何となく朝から落ち着きがない向井の姿を見て、妻は「いつもより緊張しているわねえ」と少し心配して台所から明るく声をかけた。「いやあ、今日は新卒の配属日なんだ。先日の電話ではおとなしそうな印象の子たち2人で、人事採用本部からは短期で辞めさせないよう注意されているんでね。去年は熱心に指導した新人が3ヶ月もたずに退職しちゃって本当に困ったし、今年は何とかしなきゃ。」深くため息をつく向井の姿に、聞かなければよかったかしらと困惑する妻。「ああ、ごめん。でもこの前の管理職セミナーで面白い新人指導法が話題になったんだよ。」　地方と都市部で5回の転勤を経験してきた向井は、いつも懸命に支えてくれた妻に対して深く感謝しているし、転校続きでもグレずに育ってくれた3人の子供たちをとても誇りに思っている。次女が幼いときに高熱を出して意識不明で緊急入院したときも、担当病院の小児科医たちが真摯に治療してくれて何の後遺症もなく退院できた。プロパー時代もＭＲでも立派な先生方と仕事を通じて出会えること、その職業的な熱心さに感銘しながら協働できることは素晴らしいと思っている。　「そうかあ、お父さんは立派な所長さんなんだもんね。転勤してくる新しい人たちにとっては、ここでの親代わりなんでしょ？」ニコニコと笑う次女の表情に緊張が解け、自宅を出るときには、いつもの熱い気合いがみなぎっていた。　「さて、今日から新人が2名、正式に我が営業所へ配属となりました。では、自己紹介を。」まだスーツ姿も初々しい2人の姿に自分自身の入社当時を思い出していると、奥の席で高槻と川悦が何やらヒソヒソ話をしているのが見えた。まあ、いいか。以前は体育会系出身者の誇りとして厳しく接したのだが、最近はそういう鉄拳の指導は逆効果らしいからな。とくに高槻はいまいちはっきりしない気弱な青年かと思いきや、この1年で急激に営業成績を伸ばし始めた男だ。川悦は、同エリアの他社でも有名になっているくらいの美貌ＭＲだが、彼女の特性は診療所の先生方からの好感度が非常に高いこと。面会時の滑らかな話術は素晴らしいが、怒ると後輩が泣き出すくらいに怖い・・・。先日の管理職セミナーには宮本先生とかいう、ちょっと面白い医師が社内講演に来ていて、“守旧的営業慣習の打破”とか“新卒ＭＲの育成法”なんてのを大胆に話していった。これまで社内勉強会では聞いたことがない内容だったけれど、考え直してみると、あれが時代の流れなのかもしれない。　「もはやオジサマＭＲは社内にとって、最後の貴重な人的資源である」そうだから、新人たちを魅了するように意識して、優しく語りかけるってのを今年は実践してみるかな。]]></description>
            <category>新世代MR講座～オジサマ編～</category>
            <pubDate>Mon, 31 Aug 2009 00:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
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