国立がん研究センターとサノフィ 抗がん剤開発で提携
公開日時 2013/11/08 03:52
サノフィと国立がん研究センターは11月7日、サノフィが有するがんの新薬候補について、臨床開発に関する基本契約を締結したと発表した。開発スピードの加速を図るのが狙い。
契約により、治験ごとに契約する必要がなくなるため、治験実施のスピードアップのほか、ヒトへの治験(フェーズ1)を開始する際に両者がプロトコル作成で協力することで治験の質の向上も期待される。国立がん研究センターの堀田知光理事長は「今後は本契約のもと、がん患者さんに一日も早く有望な抗腫瘍薬を届けたいと考えています」とコメントしている。
国立がん研究センターは2012年に早期・探索臨床研究センターを開設し、フェーズ1や未承認薬の医師主導治験などに注力している。これまでに、ファイザーやアストラゼネカ、メルクセローノとも同様の契約を結んでいる。