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「薬剤師を大事にしているメーカー」 1位は沢井 訪問頻度と24時間コールセンターに好感 薬剤師調査

公開日時 2018/12/27 03:51

ネグジット総研MMPR(http://www.mmpr.jp/)はこのほど、保険薬局勤務の薬剤師が「薬局・薬剤師を大事にしているメーカー」だと感じている企業の1位が沢井製薬、2位が第一三共、3位がサノフィ――だったとの意識調査結果をまとめた。沢井と第一三共はいずれもMRのマメな訪問が評価アップにつながり、さらに沢井は24時間対応のコールセンターも薬剤師業務の助けになったと評価された。サノフィは、特にインターネットによる薬剤師向け情報の充実に好感を持たれた。

文末の「関連ファイル」に製薬企業イメージ総合ランキング上位10社などの資料を掲載しました(12月27日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

調査は製薬企業57社について、同社モニター会員(薬剤師)に様々なイメージを聞いたもの。有効回答数は450人で、内訳は保険薬局勤務薬剤師が300人、病院・診療所(以下、病医院)勤務薬剤師が150人。調査時期は18年10月23日~31日。方法はWebアンケート。調査結果は、「薬剤師が選ぶ製薬企業イメージ調査ランキング2018」としてまとめた。同調査は07年から行っており、今回で12回目。

「薬局・薬剤師を大事にしているメーカー」の結果をみると、保険薬局の上位5社は、トップの沢井を支持した薬剤師が13.0%で、次いで第一三共が8.7%、サノフィが5.3%、マルホが4.7%、エーザイが4.3%――の順となった。病医院の上位5社は、トップの第一三共が12.0%、2位タイは大塚製薬と大塚製薬工場の各6.0%、4位タイはアステラス製薬、MSD、サノフィ、塩野義製薬、中外製薬で各5.3%だった。

保険薬局1位の沢井を支持した薬剤師コメントをみると、39件のうち16件が訪問回数の多さを評価するもの。例えば、「訪問回数が多く、資料・冊子を多種用意してくれている」「こまめに訪問してくれる」「熱心に頻回の情報提供がある」といった具合だ。

「24時間相談センターがあり、夜遅くにも確認の電話をかけられる」と、24時間対応コールセンターを評価する声が2件寄せられた。他社の評価コメントに“24時間”とのキーワードは見当たらず、沢井の情報活動の特長のひとつといえそうだ。

2位の第一三共は、コメント26件のうち21件が頻回訪問・定期訪問を評価する内容だった。また、「地域で講演活動などを実践できる薬剤師の養成に向けた、様々な企画提案をしてくださる」と、地域勉強会などの活性化に向けた活動に好感をもったとのコメントもみられた。

3位のサノフィはコメント16件のうち少なくとも11件がウェブ情報の充実を評価するもの。具体的には、「ウェブの薬剤師向けテーマ、コンテンツが充実していると感じる」「サノフィオンデマンドセミナーでは、薬剤師向けのセミナーを毎月している」との内容のほか、「サイトの充実度が抜群」と最高評価を与えるコメントもあった。サノフィが提供する薬剤師向けサイトのe-MR ファルマシアンを指していると思われる。

■病医院薬剤師ランキングトップの第一三共 「歴代MRの対応力が優れている」

病医院での評価コメントは、MRによる情報提供活動やその内容、訪問頻度を評するものが多い。このほかに1位の第一三共では「歴代MRさんの対応力が優れているから」「MRが丁寧」と、一定レベル以上のMRで組織していることも垣間見えた。

大塚に対しては「身近な話題など、地域の役立つ情報を提供してくれる」、大塚製薬工場には「OS-1など患者が病院に行く前にとりあえず薬局による、そのようなシーンに備えての販促・情報の提示」――と、地域や疾患シーズンを見据えた活動を評価する声が寄せられた。

■17項目による“製薬企業イメージ総合ランク” 1位 第一三共、2位 武田薬品

同調査では、薬剤師450人に▽コールセンター▽営業力▽開発力▽好感度▽社会貢献▽情報発信――の6分野17項目それぞれについて製薬企業をランキングしてもらい、17項目それぞれの1位~10位の企業に10ポイント~1ポイントを付与して総合ランキングとしている。17項目全てで1位をとった場合は、170点満点となる。

その結果、1位は前年2位の第一三共(獲得ポイント144ポイント、前年調査比7ポイント増)、2位は前年1位の武田薬品(142ポイント、6ポイント減)、3位は前年4位のアステラス製薬(117ポイント、1ポイント減)、4位は前年3位のファイザー(109ポイント、13ポイント減)、5位は前年と同じく大塚製薬(83ポイント、9ポイント増)――だった。

6分野ごとの集計結果からその理由を探ると、第一三共は「情報発信」と「好感度」で1位を獲得。武田薬品にそれぞれ7ポイント、5ポイントの差をつけており、これが第一三共の総合1位の要因とみられる。ちなみに第一三共は「コールセンター」でも、武田薬品とともに1位タイだった。

武田薬品は「営業力」「コールセンター」で1位、「情報発信」「好感度」「開発力」でそれぞれ2位、「社会貢献」で3位――と、6分野すべてでトップ3入りした唯一の企業だった。アステラスは「情報発信」「好感度」「コールセンター」「開発力」でそれぞれ3位だった。

ファイザーは「営業力」と「好感度」で3位。大塚は「社会貢献」で1位で、2位のエーザイに6ポイント差をつけた。

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