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医師の半数以上 OD錠にメリット感じない 多剤服用患者や一包化に不向き メドピア調査

公開日時 2013/11/06 03:52

医師限定コミュニティサイトを運営するメドピア(http://medpeer.jp)はこのほど、医師の半数以上が口腔内崩壊錠(以下、OD錠)のメリットを感じていないとの調査結果をまとめた。OD錠とその他の錠剤で服薬コンプライアンスの差を感じるかどうかと医師に聞いたところ、「感じない」が54.3%と最も多く、その理由として、多剤服用の患者で1剤だけOD錠でも意味がないとの内容が多く見られた。次いで回答割合が高かったのが「少し感じる」だが、この回答の医師コメントを参照すると、定期的に内服する症例ではあまりメリットを感じないとのコメントが少なくなく、OD錠が重宝している症例やシーンとして頓用や経管栄養での使用などが見受けられた。

調査は同社サイトに会員登録している医師6万人以上を対象に実施した。有効回答数は3216人。調査時期は9月18日~24日。調査では「OD錠と、その他の錠剤で、服薬コンプライアンスの差を感じるか」と質問し、4択で回答を求めた。その結果、回答割合が高い順から、「感じない」54.3%、「少し感じる」31.7%、「非常に感じる」7.4%、「OD錠を処方する機会がない」6.6%――だった。

「感じない」との医師コメントを見ると、「複数の薬剤を処方するため、1剤がOD錠であってもほとんど意味がない」(40代、腎臓内科・透析)といった多剤服用を指摘する内容が多く見られたほか、「内服直前に封を切らないといけないので一包化できない」(30代、一般内科)、「小児を相手にしていると、OD錠は処方量の調節ができない。水に溶かしてそのうちのいくらかを飲んでもらうという煩雑さがある」(30代、小児科)など実際の処方・調剤・服薬の際の煩雑さを指摘するコメントも散見された。また、味を指摘する内容も見られた。

「少し感じる」との医師コメントでも多剤内服や一包化を指摘する内容が見られたほか、「定期的に内服するものは(コンプライアンスが)あまりかわらない」(50代、皮膚科)、「内服の場合はそこまで差はないと思う」(30代、神経内科)、「当初期待していたほどの差はないと感じる」(50代、泌尿器科)、「剤型が大きくなってしまうので、かえって嫌がる人もいる」(50代、消化器内科)――とのコメントが寄せられた。

その一方で、「少し感じる」「非常に感じる」との回答医師から、OD錠が重宝する症例やシーンに関するコメントを拾うと、▽吐き気止め、睡眠薬、抗不安薬、鎮痛薬など頓用する薬剤▽服薬錠数が少ない患者▽経管栄養▽夜間多尿▽透析症例▽小児▽周術期や腸閉塞などの絶食時▽嚥下障害のある患者▽片頭痛など吐き気で水も飲めない患者――が見られたほか、「高齢者、認知症患者ばかり診察しているとOD錠はすごく良い。口からペッと吐き出すことができないので拒薬の人に最適」(50代、神経内科)とのコメントもあった。

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