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ノバルティス 営業所を廃止 全国6事業所に集約 「新しい働き方の実現」へ

公開日時 2020/04/27 04:52
ノバルティスファーマは4月から営業体制を見直し、営業拠点を全国6事業所に集約した。2015年1月時点で国内に76あった営業所はすべて廃止した。人口の高齢化や労働生産人口の減少など、医療環境や社会構造が大きく変化する中で、MR活動にも変革が求められる時代を迎えた。事業所にはMRの机などはない。このため、MR活動は顧客への直行直帰を推進するほか、家族との時間を増やすなど、「新しい働き方を実現する」(同社広報部)狙いが込められている。

◎事業所のスペースも最小化

同社は2015年から営業拠点の再編に着手。76拠点(営業所+事業所、15年1月時点)を段階的に見直し、6事業所(20年4月)に集約した。組織変更は4月1日付で、仙台、埼玉、東京、名古屋、大阪、福岡の6事業所に集約された。新たな事業所は、営業部長、流通担当者のほか、事業所によっては開発部門やメディカルなどの席のみ。MRの席はなく、広さも従来の営業所よりもコンパクトにした。会議室や資材保管などのためのスペースは「最小限に確保している」という。

◎書類の手続き簡素化・電子化など推進 「MRは顧客への活動に集中できる」

オフィス環境が変わることで、MR活動にも変化が求められる。「書類の手続きの簡素化や電子化、資材や消耗品等の直接手配、フィールドサポートの集約によるサポートの全国均一化が進む」という。「地域の状況に応じてサービスを使い分け、顧客に対する活動に集中できることがメリット」と強調する。

さらに営業体制もこれまでのジェネラルメディシンとオンコロジーの2事業部制から、循環器、呼吸器、眼科、スペシャリティメディスン、オンコロジーなど6事業部構成へと変更した。ただ、営業所長約180人は、ブロック長、もしくはグループ長としてポジションは残しているという。

◎顧客や家族との時間を増やすことを目的に

今回の組織体制の見直しについて同社は、「人員削減を目的としておらず、MRの新しい働き方に資する施策の一つと考えている」と説明する。「顧客への直行直帰を推進することで、顧客や家族との時間を増やすことを目的としており、人員削減やコスト削減のための施策ではない」と強調する。

新型コロナウイルス感染の拡大が進み、製薬各社がリモートワークに舵を切る。医師とのリレーション構築もデジタル活用が進むことが想定されるなかで、バーチャルオフィスのメリットも大きい。MRの働き方改革のギアも一段あがることになりそうだ。



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