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GLP-1受容体作動薬の適正使用を周知 2型糖尿病以外の使用は「思わぬ健康被害も」 製薬4社

公開日時 2020/08/24 04:50
ダイエット目的での使用が横行するGLP-1受容体作動薬をめぐり、製造販売元である、ノボ ノルディスクファーマとアストラゼネカ(AZ)、サノフィ、日本イーライリリーの4社は8月20日、文書を通じて適正使用を周知している。GLP-1受容体作動薬について、現時点では国内で承認を得ているのは、「2型糖尿病のみ」と指摘。「国内で承認された使用法以外で使用された場合、本来の効果が見込めないだけでなく、思わぬ健康被害が発現する可能性も想定される」と注意喚起した。

文書では、製造販売元として、「患者様の安全を確保することが最も重要と考えている」と説明。改めて医療従事者に適正使用を周知するとともに、「承認された効能・効果外の使用を推奨していると受け取れる記事等については、確認次第、規制当局への連絡、相談を速やかに実施する」としている。

◎日本糖尿病学会 専門医の不適切使用の推奨は「学会として認められない」と警告

なお、この問題をめぐり、日本糖尿病学会は7月9日付で、「2 型糖尿病治療以外を適応症として承認された GLP1 受容体作動薬は存在せず、美容・痩身・ダイエット等を目的とする適応外使用に関して、2 型糖尿病を有さない日本人における安全性と有効性は確認されていない」との見解を表明している。

そのうえで、「不適切な薬物療法によって患者さんの健康を脅かす危険を常に念頭に置き、誤解を招きかねない不適切な広告表示を厳に戒め、国内承認状況を踏まえた薬剤の適正な処方を行う」ことを求めている。特に、同学会の専門医による不適切な薬剤使用の推奨については、「糖尿病専門医に対する国民の信頼を毀損するもので本学会として認められるものでないことを警告する」と強調している。なお、国内では、一部のGLP-1受容体作動薬で、健康障害リスクの高い肥満患者を対象とした臨床試験が進行中。

該当製品は、ビクトーザ、オゼンピック、リベルサス(以上、ノボ ノルディスク ファーマ)、バイエッタ、ビデュリオン(AZ)、リキスミア(サノフィ)、トルリシティ(日本イーライリリー)。
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